サイクル (文学)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/28 01:36 UTC 版)
サイクル(英語:cycle)とは、共通の人物にまつわる話を集めた物語の群(グループ)のこと。多くは(必ずではないが)神話・伝説や歴史的人物である。物語の種類や文脈によって、作品群、文学群、物語群、伝説群、詩歌群、騎士物語群と訳されるが、ここでは「サイクル」で統一する。
代表的なサイクル
- アーサー王サイクル(Arthurian cycle) - アーサー王物語のこと。アーサー王、ランスロット、円卓の騎士にまつわるもの。「ブルターニュもの(Matière de Bretagne)」(ブリテンの話材 Matter of Britain)とも呼ばれる。
- ランスロ=聖杯サイクル(Lancelot-Grail Cycle)または流布本サイクル(Vulgate Cycle)
- 後期流布本サイクル(Post-Vulgate Cycle)
- 叙事詩サイクル(叙事詩の環) - トロイア戦争に関係したサイクル。
- シャルルマーニュ・サイクル(Charlemagne cycle)またはカロリング・サイクル(Carolingian cycle) - カール大帝(シャルルマーニュ)にまつわるもの。「フランスもの」とも呼ばれる。(武勲詩参照)
- ロビン・フッド・サイクル(Robin Hood cycle) - ロビン・フッドにまつわるもの。
- 北欧神話におけるサイクル
- ヴォルスング・サイクル (Völsung Cycle) - ヴォルスングの一族にまつわるもの。
- チュルヴィング・サイクル (Tyrfing Cycle) - チュルヴィングにまつわるもの。
- アイルランド文学の4つのサイクル
- 4つのSirventesのサイクル - アラゴン十字軍(Aragonese Crusade)にまつわるもの。Bernart d'Auriac、Pere Salvatge、ロジェ=ベルナール3世 (フォワ家)(Roger-Bernard III of Foix、ペドロ3世 (アラゴン王)ら4人のトルバドゥールが1285年の夏に作った。
- ヨーク・サイクル(York cycle) - 救済の歴史を扱った47本の神秘劇のサイクル。14世紀から16世紀にかけてヨークで発展した。(神秘劇参照)
- 指輪サイクル(the Ring Cycle) - リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』のことで、黄金で作られた魔法の指輪にまつわる。
- クトゥルフ・サイクル(Cthulhu Cycle) - クトゥルフ神話のことを時々こう呼ぶことがある。
- 狐物語群 - 西欧の中世から続く、キツネとその他動物を擬人化した揶揄文学
- 源平物語群 - 小説『平家物語』、『源平盛衰記』、『義経記』、文楽『平家女護島』(近松門左衛門)、現代小説『新・平家物語』(吉川英治)、テレビドラマ『新・平家物語』(NHK1972年)など
「サイクル (文学)」の例文・使い方・用例・文例
- 市議会は提出されていた水リサイクル計画を否決した
- リサイクルするほうが環境にはやさしい
- 彼が樹脂複合材料のリサイクル技術を確立する
- 会社がリサイクルの費用を負担します
- 空いたペットボトルは必ずリサイクルボックスへ入れてください。
- 多くの仏教徒は出生、苦しみ、死、および再生の無限のサイクルを信じている。
- 路面のくぼみは主に凍結融解サイクルのためにできる。
- 我々はPDCAサイクルを活用して、業務を継続的に改善しています。
- プロダクトライフサイクルの考え方を考慮した上で次の戦略を決めなさい。
- 典型的なマネジメントサイクルとしてPDCA (計画・実行・検証・改善)が有名です。
- そろそろその商品のライフサイクルエクステンション戦略を練らなければ。
- ライフサイクルコストの観点からこの車にしたんだ。
- ビジネスサイクルの中で、企業は景気後退局面への抜かりのない準備を怠ってはならない。
- 最も短い景気サイクルの一つがキチンサイクルである。
- ステープル商品とは、定番商品の事で、長い期間にわたって販売されるサイクル寿命の長い商品をいいます。
- 利益を増幅するためには、営業サイクルを短縮する必要がある。
- 日本は大衆消費社会からリサイクルを基本とする持続可能社会に変わるべきである。
- このサイクルはずっと続いている。
- サイクルの最小の温度
- 40秒毎の完璧なサイクル
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