コンセプトと経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 04:53 UTC 版)
モンキーラップ(DKラップ)は、NINTENDO64のテレビゲーム『ドンキーコング64』の起動時のイントロダクションで流れる楽曲であり、ゲーム中で操作可能な5匹のキャラクター(ドンキー、ディディー、タイニー、ランキー、チャンキー)を説明する趣旨ものである。ディレクターのジョージ・アンドレアスが提案し、音楽担当のグラント・カークホープが作曲した。アンドレアスはRun DMCというバンドからインスピレーションを得たカークホープの狙いは『スーパードンキーコングシリーズ』におけるドンキーコングと、新しいドンキーコングを並べるというコンセプトであった。アンドレアスは作詞も行い、リードプログラマーのクリス・サザーランドと演奏も行った。コーラスにはレア社の社員であるグレッグ・メイルズ、スティーブ・メイルズ、エド・ブライアン、クリス・ペイルが参加した。また、各キャラクターの説明部分では、そのキャラクターが作中で用いる楽器を反映したインストゥルメンタルがフィーチャーされている。カークホープは真面目なラップではなく、お遊び的なものだったと述べている。 しかし、消費者や批評家の反応は概ね否定的であり、この曲は真面目に作ったものだと捉えられた。カークホープは任天堂が「hell(地獄)」という言葉の使用に難色を示したことに驚き、これはバイブル・ベルトに起因したものと考察している。日本語版のリリースにあたっては、本曲はローカライズされず、字幕も付けられなかった。ただし、任天堂と関係が深いコピーライターの糸井重里が自身のサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で「モンキーラップ」の和訳を載せている(ドンキーコング64第1回)。 本曲は1999年に発売されたオリジナル・サウンドトラックでは『Da Banana Bunch』のタイトルで1曲目に収録されていた。『ドンキーコング64』のリリースに前後して、プロモーションの一環としてニンテンドー・オブ・アメリカは、ファンがラップを演奏する「DKラップ」コンテスト「DK Rap Attack Contest」を開催した。優勝者にはドンキーコング64とNINTENDO64本体、ワシントン州レドモンドのニンテンドー・オブ・アメリカ本社への旅行が贈られ、優勝作品はドンキーコング64の公式サイトで公開された。このプロモーションのために、本曲は任天堂のウェブサイトからダウンロードすることもできた。
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