コンセプトと外観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 14:18 UTC 版)
「7セグメントディスプレイ」の記事における「コンセプトと外観」の解説
名前が示す通り、七つの画(セグメント)から構成されている。個々の部分が点灯したり消えたりすることで、アラビア数字を表現する。7セグメントのうち6セグメントは横1セグメント、縦2セグメントの長方形の外枠を構成しており、残る1セグメントがその長方形の中央を横切っている。全てではないが、ほとんどのものが斜体(イタリック)となるように配置されており、読みやすくなっている。 6、7、9 にはそれぞれ複数の字形がある。上図のように各セグメントをAからGで表すと、例えば "6" ではA、"7" ではF、"9" ではDが点灯する場合と消灯する場合がある。0にも複数の字形があり、ほとんどの場合はABCDEFの点灯で表すが、初期のカシオ社の電卓(カシオミニなど)や一部のデジタルカメラではCDEGの点灯で表現している。1にも複数の表し方があり、通常はBCの点灯で表すが、エレベーターのインジケーターで表示位置によって見やすくする場合など、FEの点灯で表す場合もある。なお、DPは小数点を表す8番目のセグメントであり、整数以外を表示するときに使われる。 他にも、後述の通り14セグメントディスプレイや16セグメントディスプレイなどが存在し、英数字をより分かり易く表示することができる。しかしその多くは、後年に出現したドットマトリクス・ディスプレイに取って代わられた。一方、7セグメントディスプレイは、単に数値を表示するだけで事足りる用途、例えば電卓、デジタル時計、家電や計測機器の数字表示部、自販機の投入金額表示などで、廃れることなく使われ続けている。 左図のアニメーションは、0から9までの数字と6種類の十六進数表示用の文字 (AからFまで) の典型的な字形を順に表示させたものである。AからFまでの文字は大文字だったり小文字だったりするが、これは明確にそれぞれの字形を区別するための工夫である。 7個という画数は、アラビア数字のそれぞれの字形を明確に区別できる最小のセグメント数である。インターネット上で7セグメントよりも少ないセグメント数で数字を表す方式を公開していることがあるが、その多くは曲線などを用いたセグメント形状であり、また字形を明確に区別できるとは言い難い場合もある。
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