コンセプトと建造とは? わかりやすく解説

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コンセプトと建造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:36 UTC 版)

クイーン・メリー2」の記事における「コンセプトと建造」の解説

従来いかなる船より大きな船を」、21世紀豪華客船建造計画は、1998年キュナード社を買収したカーニバル社のCEOミッキー・アリソンのそんな考え発端だった。アリソンはこう述べている。「この船を造るためにキュナード社を買収したんだ。逆じゃない」。1998年6月キュナード社は従来から進めていた総トン数84,000トンの2,000乗り新型客船設計完了したが、できあがった案はカーニバル社のデスティニー客船総トン数10万トン)や、ロイヤル・カリビアン社のボイジャー・オブ・ザ・シーズ(同137千トン)と比較して小さく、この計画破棄された。 6ヶ月後の1998年12月10日キュナード社はクイーン・エリザベス2後継建造という「クイーン・メリー計画」の詳細公表入札にはタイタニックなどで知られる北アイルランドハーランド・アンド・ウルフ社、ノルウェーのアーカー・クヴァナ社、イタリアフィンカンティエリ社、フランスアトランティーク造船所参加した建造順調に進んでいれば2002年まで就役できるはずであったが、受注業者アトランティーク造船所決まったのは2000年11月6日のことであった。このアトランティーク造船所キュナード社のかつてのライバル、ジェネラル・トランスアトランティック社のノルマンディーフランス建造した造船所である。 建造2002年7月4日フランスサン=ナゼール始まった。約3,000人の熟練工延べ800万時間を作業費やし設計から艤装までを合わせ、約2万人が何らかの形で携わった造船所では、あまりに巨大なクイーン・メリー2作業を「1.6隻体制」で行った巨大な船体絢爛内装外航船として要求される堅牢性こうした要因により鋼鉄使用量は一般的な客船比して40%ほど多い。 クイーン・メリー22003年3月21日進水し9月25日から29日11月7日から11日二度にわたり公試が行われた 。その4日後の11月15日最終段階にあった建造思いもよらぬ事故によりかけられる作業員招待されたその家族30人作業用通路歩いていた際、通路突如崩壊し15m下に落下したためである。この事故で計22名が負傷し子供含め16人が死亡したこのような不幸な事故起きたものの、建造自体予定通り完了した2004年1月8日イギリス女王エリザベス2世により「クイーン・メリー2」と命名された。

※この「コンセプトと建造」の解説は、「クイーン・メリー2」の解説の一部です。
「コンセプトと建造」を含む「クイーン・メリー2」の記事については、「クイーン・メリー2」の概要を参照ください。

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