コンセプトの完全性(第四章)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 01:56 UTC 版)
「人月の神話」の記事における「コンセプトの完全性(第四章)」の解説
ブルックスは、システム開発において、コンセプトを統合することの重要性を指摘する。 コンセプトが統合されたシステムは、より速く作り上げられるし、より速くテストできる。 そして、コンセプトを統合するためには、次のことが必要であると主張する。 基本設計と実装を分離することは、非常に大きなプロジェクトでコンセプトを統合するうえで、非常に強力な方法である(これは、小さなプロジェクトにおいても当てはまる)。 さらに、基本設計(アーキテクチャ)と実装を分離するためには、次のことが必要である。 コンセプトを統合するためには、設計は、一人の人間から、合意の取れている小さなグループへと進まなければならない。 つまり、システムの基本設計は、一人または少数のアーキテクトがするのである。したがって、誰かが「非常に気の利いた」考えを思いついたとしても、その考えがシステム全体の設計にうまく適合しないのであれば、却下される。
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