ケネス(“ケン”)・ダナガー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「ケネス(“ケン”)・ダナガー」の解説
Kenneth "Ken" Danagger ペンシルベニア州最大の石炭会社、ダナガー石炭の創業社長。ダグニーが立ち上げた新会社「ジョン・ゴールト線」に出資した産業家の一人。 50歳過ぎの男で、「近寄りがたくがたく険しい顔」をしている。スケジュールを守ることについて自分にも他人にも厳しいことで有名。 12歳から炭鉱の坑夫として働き始める。石炭会社の社長になってからも、自分が働いていた炭鉱のそばに自分のオフィスを置いた。私的な友人を持たず、結婚もせず子供も作らず、芝居にも映画にも目もくれず、仕事一筋で生きてきた。 「機会均等化法」が成立し、ハンク・リアーデンが炭鉱を手放さなければならなくなったとき、ダナガーはハンクに依頼され、ハンクの炭鉱を買い取る。 連合石炭社が破綻したとき、同社の炭鉱はダナガーが死ぬまで投資額を回収できないほど利益率が低かったが、石炭の供給量が落ちタッガート大陸横断鉄道に十分石炭が供給されなくなった場合の影響の大きさを考え、同社の炭鉱の買収を決意する。 買収した連合石炭社の炭鉱は状態がひどく、補強工事が遅れれば崩落が避けられない状態だったため、ダナガーはハンクに、坑道の支柱用のリアーデン・メタル製構造用形鋼4千トンの納入を緊急で依頼する。これは発覚すれば1万ドルの罰金と10年の懲役が課せられる違法取引だった。ハンクはダナガーの依頼に応じ、「違法取引に気づいた従業員に個人的にゆすられた場合は合理的な範囲で払うが、ワシントンの友人がいる場合は払わない。官憲が来たら刑務所に行く」と誓い合う。 リアーデン・メタル製構造用形鋼4千トンを秘密裏に取引した事実は、リアーデン・メタルの売り渡しをハンクに要求して拒否され続けていた国家科学研究所のフェリス博士に知られ、ハンクはこの違法取引を見逃す代わりにリアーデン・メタルを売り渡すよう脅迫される。ハンクはこの脅迫に応じず、ダナガーはハンクと共に起訴される。 ダグニーはこの起訴でダナガーが失踪を決意すると確信し、ダナガーを止めにピッツバーグのダナガー石炭本社に向かうが、約束より1時間近く待たされて面会できたとき、ダナガーはすでに辞職を決意していた。このとき52歳。ダナガーに辞職を決意させたと思われる男が灰皿に残した煙草には、ヒュー・アクストン博士からもらった煙草と同じドルマークが刻まれていた。 ダグニーがゴールト峡谷に着いたとき、ダナガーはアンドリュー・ストックトンの鋳造所で作業員として働きながら、ゴールト峡谷で鉄鉱石の採掘業を始める計画を立てていた。
※この「ケネス(“ケン”)・ダナガー」の解説は、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の解説の一部です。
「ケネス(“ケン”)・ダナガー」を含む「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事については、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の概要を参照ください。
- ケネス・ダナガーのページへのリンク