グレープ結成とは? わかりやすく解説

グレープ結成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/09 21:18 UTC 版)

吉田政美」の記事における「グレープ結成」の解説

吉田正美(現・政美)とさだまさし二人1969年当時高校2年生のときに共通の友人紹介知り合った当時さだはアマチュア・バンド「フライング・ファンタジー」のリーダーであり、吉田アマチュア・バンド「レディ・バーズ」のリーダーであった。翌1970年春にさだ、吉田もうひとりメンバー3人でヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト(現ヤマハポピュラーソングコンテスト)に応募する予選落ちしている。吉田とさだはその後も他にメンバー集めてバンド活動行っているが、プロになることは考えていなかったという。さだは國學院高等学校卒業後、國學院大學法学部入学する高校卒業後、吉田大学入学するもすぐに退学しセミ・プロバンドに入る。キャバレー回りバンドであったため、さだはこの入団反対したが、反対振り切って入団している。さだは吉田いわゆる音楽極道ゴロになっていくのではないかと心配し留守宅覗きに行くなどしていた。しかしさだは大学にはほとんど行かず数々アルバイトしながらアマチュア・バンド活動の生活を送り肝炎患ったことをきっかけ1972年10月初旬長崎帰郷し大学中退した。さだが「東京録音したデモ・テープ長崎送ってほしい」と吉田手紙出したことで、吉田はさだが長崎にいることを知る。吉田バンド生活に嫌気がさしていたため仕事無断退職して失踪状態で長崎にやって来た。そのためさだは吉田叱責して東京帰るよう諭すつもりでいたが、彼の姿を見て咄嗟に「おい! よく来たなあ」と言ってしまったため叱責することが出来なくなったという。以後二人意気投合し同年11月3日フォークデュオ結成する。ただし、実情は「とりあえず」二人だけでやるという結成であったコンサート開催考えコンサート興業団体掛け合うが、いずれの団体とも話はつかず、結局はファースト・コンサートを自主開催することとなったコンサート開催に際してグループ名が必要になったため、吉田楽譜トレード・マークにしていた"Grape"でどうかとさだに提案。さだは「ああ、そうしよう」と答え、1分でグループ名が決まったという。のちに「グレープ」の名で全国知られるうになるが、さだはデュオ正式表記は"Grape"であるとしている。 初めてのコンサート前にグレープは、島原市著名人でさだの父親友人でもあった宮崎康平訪ねたその際グレープ宮崎に後に、自主制作EP盤『 GRAPE-1』に収録される歌「恋は馬車乗って」やデビューアルバムわすれもの』に収録される歌「蝉時雨」「紫陽花の詩」を披露している。これを聴いた宮崎は「これは面白い。このような歌は今まで聴いたとがない。」と感心し長崎新聞社学芸部宮川密義に紹介する宮川二人面接して歌を聴きヒット性を予見長崎新聞ヤング写真入りグレープ紹介した。しかし11月25日NBCビデオホールにおける初めてのコンサート定員304席のところ250程度のしか聴衆が集まらず、さだの弟の繁理が通りすがりの人を無理にでも引き込むようなこともあったという(さだはこのことをして「キャバレー方式」と呼んだ。)。このファースト・コンサートに長崎放送ラジオディレクター臨席したことからラジオ出演へとつながる。宮崎康平グレープ長崎放送テレビにも紹介しグレープローカル番組「テレビ・ニュータウン」のレギュラー起用される。やがて音楽プロデューサー川又明博によってスカウトされ1973年10月25日、ザ・バードコーポレーションを所属事務所として「雪の朝」でワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)より全国デビューした。

※この「グレープ結成」の解説は、「吉田政美」の解説の一部です。
「グレープ結成」を含む「吉田政美」の記事については、「吉田政美」の概要を参照ください。

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