キリスト教とラファエルとは? わかりやすく解説

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キリスト教とラファエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 00:56 UTC 版)

ラファエル」の記事における「キリスト教とラファエル」の解説

キリスト教ユダヤ教から多く思想受け継いでいるが、天使思想もその一つである。ラファエルは後にユダヤ教徒によって正典からはずされた『トビト記』にのみ、その名前が出る。『トビト記』ではラファエル旅人象徴である水筒持った人間の姿で現れ、「アナニアスの子アザレア」としてトビト息子トビアスの旅に同伴するラファエル道中トビアス守り、目が見えなかった父トビトトビアス襲った巨大な魚胆嚢から処方した使って癒し後で自分ラファエルであることをつげる。『トビト書』の12章で自らについてラファエル自分トビトの目を癒し義理の娘サラ悪魔アスモダイから救うためにつかわされたと語る。 もともと『トビト記』はユダヤ教徒によっておおむね受け入れられていた。そのためキリスト教ユダヤ教からわかれた時点キリスト教徒たちは『トビト記』を旧約聖書一部として受けついだ。しかし後にユダヤ教徒は『トビト記』を正典からはずしている。『トビト記』はこのようにキリスト教徒によって旧約聖書正典として受け入れられたが、セプトゥアギンタよりマソラ本を重視したマルティン・ルターによってふたたび正典からはずされたため、現代ではカトリック教会正教会だけが正典としている。 新約聖書では、ガブリエルミカエルの名前はあらわれるが、ラファエルの名前は出ない。ただ『ヨハネによる福音書』の5章言及されている「ベトサダの池で時折動かして癒しを行う主の天使」がラファエルと結びつけて考えられている。 ミカエルガブリエル比べるラファエルささげられ教会修道院はるかに少ない。アメリカ合衆国ではアイオワ州ドブクェに聖ラファエル司教座聖堂ある程度である。また、キリスト教文化圏ではしばし地名都市名聖人の名前を冠する伝統守護聖人)があるが、ラファエルのついた地名もまたそれほど多くはない。いくつかの例をあげるとフランスおよびカナダケベック州にはサン・ラファエルがあり、ボリビアアルゼンチンコロンビアチリペルーメキシコなどのラテンアメリカ諸国にもサン・ラファエルスという地名がある。アメリカ合衆国ではもともとメキシコ領だった名残でサンラファエルズという地名カリフォルニア州に残る。近くサン・ラファエル山脈特定の季節のあらわれサン・ラファエル川などがある。 カトリック教会における祝い日は、ガブリエルミカエルと共に9月29日である。

※この「キリスト教とラファエル」の解説は、「ラファエル」の解説の一部です。
「キリスト教とラファエル」を含む「ラファエル」の記事については、「ラファエル」の概要を参照ください。

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