キハ40形330番台・キハ48形1330番台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:51 UTC 版)
「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の記事における「キハ40形330番台・キハ48形1330番台」の解説
2000年の宗谷本線急行の特急格上げに伴い、余剰となったキハ400形100番台・キハ480形1300番台を学園都市線に転用するために再改造したものである。 通勤・通学用への転用に伴い、711系電車の廃車発生品を用いて座席をすべてロングシートとした。また、客室・デッキ間の仕切り壁や引戸を撤去し、かわりにボタン開閉式の半自動ドアを装備している。300番台と同様、この両番台も外板色はライトグレーとした。キハ400形は床上の機器室内に設置した電源用機関、その向かい側の洗面所を撤去 して客室とし、機器室跡に窓を1か所再設置 し洗面所側は窓なしとした。電源装置の撤去により冷房用電源がなくなるため、両番台とも、キハ40形300番台同様の機関直結式冷房装置のN-AU26に交換され、従来、冷房用電源の関係でキハ400形とペアで使用されていた キハ480も単独での運用が可能となった。新たに設置された冷房装置の、圧縮機から屋根上の本体に至る配管と配線は客室内の中央付近の側面を通るため、この部分でロングシートは分断され、約2人分のデッドスペースを生じているほか、キハ400形・キハ480形時の装備であった横引きカーテンのレール覆いや、窓框の縁取りが残されている。 2012年(平成24年)10月27日に学園都市線の桑園 - 北海道医療大学間の列車がすべて電車に置き換えられて一部の車両が余剰となった。このうち、キハ40 334・335とキハ48 1331 - 1333は海外譲渡のため同年11月下旬から12月上旬にかけて陣屋町駅まで甲種輸送された。 車両形式車両番号種車落成日改造落成配置現行配置・処遇転属・除籍日最終配置備考キハ40形 330番台 キハ40-331 キハ400-143 2000年7月1日 苗穂 苗穂 苗穂 苗穂運転所入れ替え車 キハ40-332 キハ400-144 2000年7月26日 廃車 2012年10月31日 苗穂 キハ40-333 キハ400-145 2000年8月11日 2012年10月31日 キハ40-334 キハ400-146 2000年6月20日 譲渡(ミャンマー国鉄) 2012年12月5日 キハ40-335 キハ400-147 2000年7月11日 2012年12月5日 キハ40-336 キハ400-148 2000年7月19日 苗穂 苗穂運転所入れ替え車 キハ48形 1330番台 キハ48-1331 キハ480-1301 2000年7月15日 譲渡(ミャンマー国鉄) 2012年11月14日 苗穂 キハ48-1332 キハ480-1302 2000年8月11日 2012年11月22日 キハ48-1333 キハ480-1303 2000年7月21日 2012年12月5日 キハ40 336(2006年11月2日 函館本線苗穂駅)トイレの隣(洗面所跡)に窓がない。 キハ48 1331(2009年6月8日 札沼線石狩当別駅)
※この「キハ40形330番台・キハ48形1330番台」の解説は、「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の解説の一部です。
「キハ40形330番台・キハ48形1330番台」を含む「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の記事については、「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の概要を参照ください。
- キハ40形330番台・キハ48形1330番台のページへのリンク