キハ40形7000番台・キハ47形5000・6000番台
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「国鉄キハ40系気動車 (2代)」の記事における「キハ40形7000番台・キハ47形5000・6000番台」の解説
機関換装ではなく改造により1997年に出力増強を図った車両を改番したものである。キハ40形2000番台2両とキハ47形0番台4両、1000番台4両の計10両が改造された。番号は原番に5000を加えたものとされた。なお、キハ40 7056は1992年に既に改造を実施していたものの未改番であったが、この機会に改番が実施されたものである。 既設のDMF15HSAに対し、吸気系について過給器の交換による能力向上、燃料供給系について燃料噴射ポンプの交換による噴射量の増大と燃料制御装置の機械式から電気式への交換、調時系について進角時期の変更が行われ、機関形式はDMF15HSA-Pに変更された。この改造では、過給空気圧・吸入空気量を高め、燃料噴射量を増大することにより、機関出力を300 PS / 2,000 rpmに増強している。燃料消費率は最大で15%改善された。変速機は引き続きDW10を使用しており変更はない。機関出力の増加により、登坂・加速性能が従来よりも向上した。改造はこの時の10両に留まった。 この改造を受けたキハ47は、鹿児島総合車両所へ集中配置となり、5000・6000番台車同士で2両編成を組んで、キハ47未改造車+キハ147の編成と共通運用で宮崎 - 西鹿児島 - 枕崎間の運用に充当され、電化区間乗り入れ時の運行ダイヤの改善や指宿枕崎線の高速化等の輸送改善が図られた。キハ40は、先行改造車は筑豊地区で、1997年改造車は鹿児島地区で使用された。 1999年度から性能向上策が新型機関への換装工事に移行したこともあり、本番台も2006年度から8000・9000番台へ再改造されている。 キハ40 2052・2056 → 7052・7056 キハ47 51・57・77・126・1046・1050・1097・1098 → 5051・5057・5077・5126・6046・6050・6097・6098 キハ40形7000番台
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