カトリック教会における守護天使とは? わかりやすく解説

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カトリック教会における守護天使

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/16 01:36 UTC 版)

守護天使」の記事における「カトリック教会における守護天使」の解説

キリスト教における守護天使に関する教義神学者トマス・アクィナスによって集成されている。トマスによると、全ての人々クリスチャンであれ、それ以外であれ、たとえ大罪人であれ、決し離れることのない守護天使ついている、とする。守護天使とその守護する人間との関係について、守護天使は、人が自由意思を悪の方向用いようとした時にも、それを止めさせることはしないが、その心を照らして良い方向向けて霊感吹き込むことだけをする、という。さらに守護天使とのコミュニケーションについて、人は天使語りかけることが可能で、天使たちはその必要性希望欲求によって人間語りかけ、啓蒙するとしている。 カトリック教会は、聖書における守護天使に関する記述次のとおりとしている。 「あなたに災難ふりかかることがなく天幕には疫病触れることがない。主はあなたのために御使い命じてあなたの道のどこにおいても守らせてくださる。彼らはあなたをその手にのせて運び、足が石に当たらないように守る。」 (詩編91.10-12) 「これらの小さな者を一人でも軽んじないよう気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである」(マタイ18.10)。 カトリック教会のカテキズムでは天使及び守護天使について次のようにしている。(カッコ内の数字カテキズム段数を表す。) 天使は全存在をあげて神に仕える者、神の使者です(329)。 天使純粋に霊的な被造物として、知性意思備えています(330)。 人間生まれてから死ぬときまで、天使たち保護執り成し受けてます。信者保護者のような守護天使付き添われ守られています。(336) 265ローマ教皇ベネディクト16世は、10月2日守護天使祝日)におけるサン・ピエトロ広場集まった信者へのメッセージで、守護天使について、次のように述べている。 「親愛なる友人皆様。主(「イエスキリスト」を意味する。以下同じ)はいつも近くにいて、人類の歴史の中で働いておられます。主はまたご自分天使たち特別な現存をもってわたしたちとともにいてくださいます。今日教会天使たちを「守護天使」、すなわちすべての人に対する神の気遣い奉仕者としてあがめます。人間のいのちは、初めから死の時まで、天使たち絶えざる保護包まれています。天使たちは、勝利元后であるロザリオ聖母の冠でもあります。(以下略)」

※この「カトリック教会における守護天使」の解説は、「守護天使」の解説の一部です。
「カトリック教会における守護天使」を含む「守護天使」の記事については、「守護天使」の概要を参照ください。

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