カトリック教会における聖人像
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「ウァレンティヌス」の記事における「カトリック教会における聖人像」の解説
カトリック教会においては、「聖バレンチノ(ヴァレンタイン)司祭殉教者」と表記される。バレンチノはイタリア・ローマの司祭である。当時はローマ皇帝クラウディウス2世のキリスト教迫害下であったが、人々を助け導き、熱心に宣教活動を行っていた。キリスト教の信仰を捨てなかったために絞首刑に処せられたとされる。バレンチノに関する伝説は複数あり、ローマ殉教録によると、この日に同名の司教が殉教している。複数の伝説や奇跡などが重なり、細部が異なって伝えられているとされる。 カトリック百科事典によれば次の3人の像が重なっていると見られている。 ローマの司祭 インテラムナ(現イタリアのテルニ)の司教(主教) ローマ帝国領アフリカの殉教者(致命者) 3については分かっていないが、1と2の2人はいずれも3世紀後半に殉教したと見られている。一説によれば、269年2月14日キリスト教の信仰を捨てなかったために絞首刑に処せられたという。彼についてのエピソードには、次のようなものが伝えられている。 皇帝クラウディウス2世は戦士の士気の低下をおそれて兵士たちの結婚を禁止した。ウァレンティヌスはこの禁令に背いて恋人たちの結婚式を執り行ったために捕らえられ、処刑された。 ウァレンティヌスは、結婚したばかりのカップルに自分の庭から摘んできたばかりの花を贈った。 監獄に居たとき、看守の召使の娘は目が見えなかったが、監獄のウァレンティヌスを訪れては説教を聞いていた。あるとき娘の目が見えるようになった。この奇跡を信じた彼女の家族がキリスト教に転向したため、皇帝は怒って彼を処刑した。処刑の前日に彼がこの娘に宛てた手紙には「あなたのウァレンティヌスより」と署名されていた。
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