エゥーゴとティターンズのMS開発計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:33 UTC 版)
「グリプス戦役」の記事における「エゥーゴとティターンズのMS開発計画」の解説
グリプス戦役の前段階でエゥーゴとティターンズはそれぞれ新しいモビルスーツ(MS)の開発に着手する。 ティターンズはRX-78ガンダムの正統後継機としてRX-178ガンダムMk-IIの開発に着手する。ただ、ガンダムMk-IIはガンダリウム合金の使用を見合わせ(ルナチタニウム製)、ムーバブルフレーム構造により可動性と汎用性を重視する機体となる反面、機体強度に深刻な問題を抱えた。グリプス戦役におけるMk-IIの活躍はカミーユの個人的技量の成せる技に過ぎず、実戦投入から1年も経たぬ間にロートル機と化する。ただ、汎用性の高さから量産機バーザムのベースとなり、ムーバブルフレーム構造は同機と共に接収したエゥーゴの技術革新に貢献する。Mk-IIの火力不足は支援機Gディフェンサーの開発投入である程度解消された。 一方エゥーゴはドムタイプの機体にガンダム系の機能をミックスした機体の開発に着手する。この機体はガンダリウム合金製で開発されながら、モノアイを採用するなどジオン軍のドムに似た外観を持つことから試作機を受領したクワトロの提案でリック・ディアスと命名された。リック・ディアスは重装甲・高機動かつ火力のバランスが良く、性能面ではMk-IIの開発責任者であるフランクリン・ビダンも高評価を下しており、グリプス戦役を戦い抜く。カラバのアムロ・レイはクワトロから提供されたリック・ディアスを愛機とし、これに現地改修を加えたディジェを使用した 。基本色は黒だが、シャアの乗機を意識して機体を赤く塗った結果、これが思わぬ効果をもたらしたため、以後は基本色として採用された。 結果的にMk-IIの強奪により同機はエゥーゴで運用された。エゥーゴはこのリック・ディアス開発のノウハウとMk-IIのムーバブルフレームを後に続く「Ζ計画」に生かす。こうして両機の技術は、百式、メタス、Ζガンダム、(ΖΖガンダム)というΖ計画機に継承された。 数に劣るエゥーゴがティターンズに勝利した要因の一つがΖ計画機の持つ絶対性能と革新的な戦術思想であり、後年、百式の後継機としてデルタプラス、メタスの後継機としてリゼル、Ζガンダムの後継機としてリ・ガズィが連邦軍の正式採用機となっている。
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