インド文明とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > インド文明の意味・解説 

ヒンドゥー文明

(インド文明 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/11 14:05 UTC 版)

ヒンドゥー教の3最高神の一柱、シヴァ神
象頭神ガネーシャの置物
インド文化圏の範囲を表した図

ヒンドゥー文明(ヒンドゥーぶんめい)、ヒンドゥー世界とはヒンドゥー教を主要な宗教としてる国、地域を指す文化圏インド文明と呼ぶ研究者もいる。主な国はインドネパール。紀元前2600年頃のインダス文明から発生したと考えられ4世紀頃に出来たヒンドゥー教の成立により徐々に現在の「文明」となった。文化圏としての「文明」の区分は一定していない。

比較文化論

文明史論の中のヒンドゥー文明

比較文明論(比較文化論)の研究としてトインビーサミュエル・P・ハンティントンはヒンドゥー教園を独自の「文明」と論じている。多くの研究者は独自の文化圏として認識している。

伊東俊太郎タイミャンマーカンボジアチベットスリランカジャワをヒンドゥー教園と合わせてインド文明としている。この考え方はインドで生まれた仏教を含めて考えている。ただし同じく仏教徒がいる中国や日本を含めて考えていないのは歴史文化面を考慮している。

ハンティントンの文明衝突論

ヒンドゥー文明を一つの文化圏とするサミュエル・P・ハンティントンが1999年に『文明の衝突』を著した。ハンティントンによれば、冷戦による東西の衝突が終わった現代は、西欧文明、中華文明、ヒンドゥー文明、イスラム文明、日本文明東方正教会文明、ラテンアメリカ文明、アフリカ文明の8つの「文明」が衝突する時代になるのではないかと述べている。

参考文献

  • アーノルド・J・トインビー『現代が受けている挑戦』(新潮社, 1971年/新潮文庫, 2001年)
  • 伊東俊太郎『比較文明』(東大出版会、1985年)
  • サミュエル・P・ハンティントン『文明の衝突』 集英社、1998年

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「インド文明」の関連用語

インド文明のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



インド文明のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヒンドゥー文明 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS