インスパイア
インスパイアとは、ひらめきを与え感動させるという意味である。初代モデルは、アコード・インスパイアの名で1989年10月に発売した。4代目アコードと同時代のモデルで、5ナンバーサイズはアコードと同じだったが、4ドアハードトップである点が違った。アコードと違う点はエンジンにもあり、直列5気筒を縦置きし、クランクシャフト中央部にドライブトレーンを置くという新方式のFF車だった。エンジンはGA2SOHC・20バルブ・PGM-FIの2Lで最高出力160ps、1本のバランサーシャフトを組み込んでいた。前輪中心より後方にエンジンをマウントして、ホンダではFFミッドシップといった。
92年1月、ワイドボディの3ナンバー車を設定、単にインスパイアと呼ぶようになった。ボディ骨格を基本的には変えず、フェンダー/ドア部分を張り出すかたちで、全幅1775mmとした。エンジンは直5・2.5Lとなり最高出力190ps。2Lの160psエンジンも残った。電子制御の4速ATはプロスマテックというプログラムを組み込み、山道の上り下り、コーナーなどで的確なシフトを行う、進歩したタイプとなった。
95年2月、フルモデルチェンジ。ワイドボディ・3ナンバー車を2代目とすると、3代目になる。3ナンバー専用車となって、全長は4840mm、全幅1785mmとなった。エンジンは直列5気筒・SOHC・20バルブの縱置き2.5L・180ps/190psを載せるほか、2L・160psも健在。ATはファジー制御を取り入れたプロスマテックⅡで、セレクターはゲート式となった。パワーステアリングは、車速感応型ロータリーバルブ式を採用した。7月、V6・SOHC・32バルブ・3.2Lエンジンを載せた32Vというトップグレードを追加。全長4870mm、全幅1800mmと、さらに大型化した。インテリアには木目パネル、自発光式メーターなどを採用、高級感が増した。
96年11月、マイナーチェンジ。全車に運転席+助手席SRSエアバッグと3チャンネルデジタル制御ABSを標準装備。
98年10月、フルモデルチェンジ、4代目デビュー。新型はアメリカで企画、開発、生産して、日本に逆輸入したモデル。エンジンはV6・4バルブで、SOHC・2.5Lと、SOHC・3.2Lの両タイプをそろえ、その制御についても新技術を投入した。2.5LはVTEC+可変吸気システム、3.2LではVTEC+低回転時に吸入バルブの1個を休止する技術を盛り込んでいた。
99年11月に安全装備等の充実をはかった。2001年4月、マイナーチェンジ。内外装を一新、Sマチック採用。3.2Lエンジン搭載車がタイプSと呼ぶホットモデルに変身した。エンジン出力を260psとし、サスペンションのチューニングやタイヤのサイズアップをはかった。
2003年6月、5代目登場。再び国内生産車となり、エンジンはV6・3Lのみ。車速・車間制御や衝突軽減ブレーキなど最新技術を満載する。
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