アフターウォーにおけるニュータイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:10 UTC 版)
「ニュータイプ」の記事における「アフターウォーにおけるニュータイプ」の解説
アフターウォー(『機動新世紀ガンダムX』)を世界観とする作品におけるニュータイプは、作中で語られる戦後世界においては「人類の新たなる革新」と明確に定義されている。 第7時宇宙戦争以前の地球連邦(旧連邦)は、ニュータイプを積極的に軍事利用し、専用のシステムであるフラッシュシステムやサテライトシステムなどを開発しており、戦況の流れを一変させることができる者にその呼び名を使用していた。 『ガンダムX』では、精神的なショックなどのために「能力を失ったニュータイプ」が登場する。また、第7次宇宙戦争でその全てが命を落とすか再起不能になったため、この世界で人為的によるものではない生まれながらのニュータイプは極めて稀で、作中で登場したのはティファ・アディールとアベル・バウアーのみ(共にフラッシュ・システム適合者)である。また、ニュータイプ能力を持つ者は人間に限定されないようで、それと思しき能力を持つ白いイルカが登場した。しかしティファは、アベルが覚醒した際に感じたプレッシャーから、アベルは自分やルチル・リリアントとは違うと感じていた。 『ガンダムX』のニュータイプは宇宙世紀シリーズ以上に「戦争の道具」と見なされており、地球連邦(旧連邦)・宇宙革命軍共にニュータイプ専用機を投入したのみならず、ニュータイプを新兵器の生体部品として利用する研究も行われていた。先の大戦で双方とも壊滅した後もこの傾向は変わらず、新連邦は戦争兵器としてニュータイプを求めていた。宇宙革命軍では、思想統制および選民の道具としてもニュータイプを利用している。 これに対して、ニュータイプ兵士として世界崩壊の引き金を引いてしまったジャミル・ニートは、ニュータイプは新しい時代を切り拓くための存在であるべきだと考え、彼らを保護する活動を始め、当時の宇宙革命軍におけるジャミルのライバルでもあったランスロー・ダーウェルも、後にジャミルの行動に共感を示すようになった。 物語の最終局面で三者はそれぞれ、この世界のファーストニュータイプと呼ばれる存在と接触すべく、月面の「D.O.M.E.」という施設を目指し、そこでファーストニュータイプと呼ばれた存在を内包したD.O.M.E.の意思から、「ニュータイプという概念は人間が作り出したもので、幻想に過ぎない。ニュータイプと呼ばれる者たちは異能者ではあるが、異能力と人類の革新とは別である」というメッセージを受け取る。 異能者であるにも関わらず、専用のシステムを起動させられなかったがゆえにニュータイプと似て異なる「カテゴリーF」なるレッテルを貼られたフロスト兄弟は、その屈辱から両軍首脳を抹殺し、自分たちを否定した世界を滅ぼそうとする。
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