アハラノフ‐ボーム効果とは? わかりやすく解説

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アハラノフボーム‐こうか〔‐カウクワ〕【アハラノフボーム効果】

読み方:あはらのふぼーむこうか

Aharanov-Bohm effect電場磁場はないが、ベクトルポテンシャルがある場合に、ベクトルポテンシャルから電子が受ける量子力学的効果1959年、Y=アハラノフとD=ボームによって理論的に示され1986年外村彰電子線ホログラフィー実験により、その効果実証したAB効果


アハラノフ=ボーム効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 05:15 UTC 版)

アハラノフ=ボーム効果(アハラノフ=ボームこうか、: Aharonov–Bohm effect)は、電子のような電荷を持つ粒子が、空間電磁場のない領域において電磁ポテンシャルの影響を受ける現象である。アハラノフ=ボーム効果の名は、1959年にその存在を指摘した[1]ヤキール・アハラノフデヴィッド・ボームに因み、両名の頭文字を取ってAB効果: AB effect)と略記されることもある。また、ときにアハラノフの名はアハロノフとも綴られる。


  1. ^ Aharonov & Bohm 1959.
  2. ^ 須藤 2008, pp. 201–204, 付録A 電磁場の古典論.
  3. ^ 江沢 2002, pp. 117–119, §13.1 基本量 (b) 電子のハミルトニアン.
  4. ^ a b c 江沢 2002, pp. 121–123, §13.1 基本量 (d) ゲージ変換.
  5. ^ Aharonov & Bohm 1959, p. 486.
  6. ^ 電子顕微鏡の功績 : FE電子顕微鏡 IEEEマイルストーン認定”. www.hitachi-hightech.com. 日立ハイテク. 2020年4月15日閲覧。
  7. ^ 外村の実験にて電子線にだけの位相差を出すには、アハラノフ=ボーム効果に加えてドーナツ状磁石中の磁束が量子化されることも必要となる。磁束量子1つにつきだけの位相差が生じるため、実際に観測される位相差は0ないしはのいずれかとなり、それ以外の位相差は現れない。


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アハラノフ=ボーム効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 08:47 UTC 版)

デヴィッド・ボーム」の記事における「アハラノフ=ボーム効果」の解説

1955年に、ボームイスラエル移りハイファにあるイスラエル工科大学(Technion)で2年過ごした。ここで、彼は、妻Saral出会った1957年に、ボームresearch fellowとしてイギリスブリストル大学移った1959年に、ボーム彼の学生であるヤキール・アハラノフとともにアハラノフ=ボーム効果を発見した。これは遮蔽された空間に対して磁場どのような影響を示すかというものだった。また遮蔽された空間中でもベクトルポテンシャル存在することを示すものであった。これは、それまで数学的な簡便さから用いられていたベクトルポテンシャルが、(量子物理的に実在することを初め示したのだった1961年に、ボームはバークベックカレッジロンドン(BBK)の教授になった。そこでは彼の論文集保存されている。

※この「アハラノフ=ボーム効果」の解説は、「デヴィッド・ボーム」の解説の一部です。
「アハラノフ=ボーム効果」を含む「デヴィッド・ボーム」の記事については、「デヴィッド・ボーム」の概要を参照ください。

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