アハラノフ=ボームの量子干渉効果
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「電荷密度波」の記事における「アハラノフ=ボームの量子干渉効果」の解説
CDWにおけるアハラノフ=ボーム効果の存在は1997年の論文で初めて報告された。NbSe3に円筒状の穴を多数空けて磁束を通すと、磁束に対してCDW伝導度(常伝導成分を除く)が周期 h / 2e で振動するというものである。2012年の論文をはじめとする後の実験では、直径85 μmのリング状TaS3を用い、77 K以上の温度で周期 h / 2e の振動を観察した。この振る舞いは超伝導量子干渉計と類似のもので、CDW電子の伝導が本質的に量子性を持つことの証拠となった(量子力学を見よ)。
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