つづらとは? わかりやすく解説

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つづら【葛/葛籠】

読み方:つづら

葛籠ツヅラフジ(つる)で編んだ衣服などを入れ箱形のかご。のちには竹・(ひのき)の薄板編み、上に紙を張って柿渋(かきしぶ)・漆などを塗ったつづらこ

襲(かさね)の色目の名。表は青黒色、裏は薄青色。


つづら

作者柏葉幸子

収載図書ブレーメンバス―柏葉幸子短編集
出版社講談社
刊行年月2003.3


葛篭

読み方:つづら

  1. 柳行李ノ類一般。〔第六類 器具食物
  2. 柳行李の類を云ふ。
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都築

読み方
都築つづら

設楽

読み方
設楽つづら

葛篭

読み方
葛篭つづら

廿楽

読み方
廿楽つづら

葛籠

(つづら から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 13:46 UTC 版)

葛篭

葛籠(つづら)は、元来、ツヅラフジつるで編んだ蓋つきのの一種である。後にを使って網代に(縦横に組み合わせて)編んだ四角い衣装箱を指して呼ぶことが一般的になった。

歴史

元々はツヅラフジのつるが丈夫で加工しやすいことから、つる状のものを編んで作る籠のことを材料名から葛籠と呼んでいたようである。原材料が変化しても呼称だけは残り、葛籠という字が当てられたまま「つづら」と呼ばれるに至っている。「葛」という字は単体では「くず」であるが、「かづら」とも読むことができ、かづらはつる植物の総称としても使われる語句である。

ツヅラフジは漢字で書く場合は「葛藤」となり、つるがもつれ合う様から、感情がもつれることの表現として「かっとう」という言葉が残っている。(wikt:葛藤)

植物のつるを編んで作る籠は縄文時代から作られ、運搬に利用されていた。ツヅラフジで作られた葛籠は正倉院に所蔵されている。平安時代に入り竹を加工する技術が確立されると、幅を一定に揃えやすい特徴から衣装を保管する箱として、四角く作られるようになった。伊勢貞丈江戸時代中期(1763年~1784年)に記した『貞丈雑記』には葛籠に関する記述があり、素材が竹に変っていっていると書かれている。

元禄時代になり、葛籠屋甚兵衛という江戸商人が規格サイズ(約87×53×45cm)を婚礼の道具として作り出し、庶民にも親しみやすいものになっていった。

最盛期は明治から大正にかけての頃。呉服の街として名高い東京・日本橋には葛籠の職人も多く、葛籠屋の組合もあった。戦後、衣服を保管する用品・家具は合成樹脂製など多様化した。つづらの需要は減り、東京都内で製作しているのは、甘酒横丁日本橋人形町)の一軒のみである。一方で、伝統的な規格以外の大きさや小物入れなどとしての製作依頼があったり、訪日外国人が興味を示したりする新しい動きもある。

製作

竹製の葛籠の場合、細く幅を揃えた竹を縦横に編み、四角い箱の形を作る。中に和紙を貼り込んでいく。ここで使われる和紙は古い帳簿などがリサイクルされた。角には補強材として古い蚊帳の生地をあてた。こうして作られた箱に柿渋を塗り、(現代ではカシューが使われることが多い)塗りを経て、完成する。家紋が入れられる場合も多い。

特徴

竹製なので軽く、通気性が良く、柿渋と漆の効果で湿度を適宜に保ち、防虫と抗菌の効果がある。耐用年数は100年以上とも言われ、その頑丈さは放り投げてもばらばらになりにくいため、火事などの緊急時に粗雑に扱われても中に保管していたものを守りやすいという特徴を持つ。

備考

参考文献・記事

関連項目

外部リンク


つづら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 21:58 UTC 版)

源平討魔伝」の記事における「つづら」の解説

斬って開けることができる。中には青白い玉(命)、青白い宝(銭)または青灰色の像(剣)が入っている。横モードでは斬るであればつづらに乗って足場にすることもできる黄泉の国閻魔大王のまわりにあるつづらは特殊で、開けると「生」「死」のどちらか文字表示される。生であれば直前ステージ戻れるが、死の場合は即ゲームオーバーとなる。しかも、何度も黄泉落ちることで「生」のつづらは引くたびに数が減り最終的にはどのつづらを開けても「死」しか出なくなってしまう。

※この「つづら」の解説は、「源平討魔伝」の解説の一部です。
「つづら」を含む「源平討魔伝」の記事については、「源平討魔伝」の概要を参照ください。

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つづら

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 11:32 UTC 版)

語源

古典日本語 つづら

名詞

つづら葛籠・葛篭】

  1. 蔓植物総称かずら
  2. 葛籠・葛篭】つづらふじのつるを編んでつくられる蓋つきのかご。
  3. 色名。表は青黒色、裏は淡青色

関連語

類義語

語義1

語義2

名詞

つづら葛籠

  1. 蔓植物総称
  2. 葛籠・葛篭】つづらふじのつるを編んでつくられる蓋つきのかご。

諸言語への影響

類義語

語義1

  • かづら

語義2


「つづら」の例文・使い方・用例・文例

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