その他大臣・官吏(中央)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 08:31 UTC 版)
「万暦首輔張居正」の記事における「その他大臣・官吏(中央)」の解説
朱衡(中国語版)(演:李甫春) 朝廷の重臣。工部尚書。嘉靖帝・隆慶帝・万暦帝の三代に仕えた老臣であり、作中では70歳を越える老齢。朝廷の長老格でもある。真面目で清廉、己の職務に忠実な大臣。周囲からの人望も厚い。物語の中盤で、病を得て官界から引退。故郷にて隠遁した。 沈度(演:呉堅) 朝廷の官吏。真面目で職務に忠実。元はしがない宛平県令であったが、宛平県の皇室子粒田の被災状況を調査しに来た金学曾と出会い、彼と交友関係を結ぶ。その後、江綾県の県令に異動。このときも、荊州巡税御史として江陵に赴任していた金学曾と再会。金学曾の仕事を助けつつ、その知遇を得て、宰相・張居正にも一目置かれるようになり、やがて湖広巡按御使に栄転。その後、中央官界に参入し、都察院監察御使にまで昇進した。 清廉・実直な官吏であることを常に心掛け、他人からの賄賂を決して受け取らなかった。その清廉実直ぶりは、宰相・張居正から「他の官吏の模範たりうる人物である」と評されるほどだった。 鄒元標(中国語版)(演:李金楠) 朝廷の官吏。高潔の士。元はしがない小役人であったが、人一倍正義感が強く、特に呉中行・趙用賢・雒遵・韓揖らが張居正の奪情(※ごく例外的に「守制」を行わず、引き続き官界に留まること)に猛反対すると、自身もこれに共鳴し、万暦帝に公然と諫言。これが万暦帝の逆鱗に触れ、杖刑に処された上で辺境に流罪とされた。しかし張居正が死去すると、張居正の一派を粛清したいと目論む万暦帝に呼び戻され、恩赦を受けて中央官界に返り咲いた。 万暦帝は、故人となった張居正にありもしない貪財の汚名を着せ、彼の一族郎党を徹底的に弾圧・粛清。鄒元標は激しくこれに憤慨し、張居正の冤罪を晴らすべく、朝議の場で万暦帝に対し決死の諫言を行った。 張居正の奪情に反対したのも、読書人(文人)としての正義感からであり、張居正に対して私怨はない。むしろ張居正のことを、国を繁栄に導いた名宰相と認め、大いに敬意を払っており、その名誉を守るために懸命に尽力した。 童立本(演:肖明) 朝廷の官吏。礼部儀制司主事。清廉なのが祟り、赤貧を洗うが如き生活を強いられている。宰相・張居正が官吏給与の現物支給を実施すると、生計を立てられなくなって酷く困窮した生活を強いられ、ついには思い詰めて首吊り自殺してしまった。 丘橓(中国語版) (※演者不明) 朝廷の大臣。海瑞と並ぶ清流派(清官)の代表的な官吏。失職して暫くは在野にあったが、張居正の死後、官界に復帰し、刑部右侍郎に抜擢される。そして万暦帝の命を受け、張居正の故郷の邸宅を押収・調査しつつ、更には張敬修(※張居正の長男)を苛烈に拷問。張居正の一族郎党を徹底的に弾圧・粛清した。 銭普(演:銭鳴和) 朝廷の大臣。真定府知府の任にあったとき、里帰りの道中の張居正を大いに歓待した。その後、中央官界に栄転し、工部右侍郎に昇進。なお、重病に侵された張居正の回復を祈り、懸命な祈祷を行うなどした。
※この「その他大臣・官吏(中央)」の解説は、「万暦首輔張居正」の解説の一部です。
「その他大臣・官吏(中央)」を含む「万暦首輔張居正」の記事については、「万暦首輔張居正」の概要を参照ください。
- その他大臣・官吏のページへのリンク