さくら野百貨店仙台店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 02:07 UTC 版)
1946年(昭和21年)6月1日に丸光合名会社として雑貨店を開き、MARUMITU DEPT.STOREの文字を掲げて営業を開始したのが始まりである。 1953年(昭和28年)10月に百貨店としての営業を開始し、増築工事中の1956年(昭和31年)5月5日の火災で延べ床面積5,141m2のうち2,397m2が焼失するなど災難に見舞われながらも1957年(昭和32年)10月に工事を完成させるなど増床を進め、1965年(昭和40年)には売場面積11,317m2で地元の老舗百貨店藤崎の9,910m2や東京資本の老舗百貨店三越仙台店の8,928m2を上回る仙台最大の売場面積を誇る百貨店となった。売上高も42.3億円を上げて三越(41.5億円)、藤崎(43.4億円)と3つ巴の激しい競争を繰り広げた。1972年(昭和47年)11月にも増床をし、藤崎や三越の増床に対抗すると共に、1963年(昭和38年)の長崎屋仙台店を皮切りに1975年(昭和50年)のジャスコ仙台店とダイエー仙台店など相次いで進出してきた全国チェーンの総合スーパーとも競争を続けた。 店舗は1982年3月に丸光と小美屋(川崎市)が合併した丸光小美屋、1981年に丸光小美屋を合併した百貨店連合(後のダックシティ、ダックビブレ、初代のさくら野百貨店)と経営母体が移り変わり、店名も「丸光仙台店」「ダックシティ丸光仙台店」「仙台ビブレ」「さくら野百貨店仙台店」と変遷した。 2017年2月27日に運営会社のエマルシェが破産手続開始を申請し、自前の売り場も同日より閉鎖された。直営でない店舗はイオン仙台店や近隣の建物に移った。建物は2021年現在も放置されたままだが、上述の通り再開発計画が出ている。 閉店当時、JR仙台駅前の主要な百貨店の一つで、西口から中心商店街の中央通に至る途上に立地し、西口のペデストリアンデッキで仙台駅と直結していた(1979年12月22日接続)。また、青葉通、駅前通、東五番丁通に面し、JR仙石線 あおば通駅や仙台市地下鉄南北線 仙台駅と地下で直結していた。
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