コンチネンタル・ライズとは? わかりやすく解説

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コンチネンタル・ライズ

読み方こんちねんたる らいず
【英】: continental rise

大陸斜面基部大洋底との間に広がる緩い傾斜(1:100 ~ 1:700)のすそ野状斜面をいう。
大陸縁辺部構成員であるが、海溝沈み込み帯)を巡らす太平洋縁辺部では欠如する。ただしその背弧側の縁海には発達するところがある。コンチネンタル・ライズ(以下ライズと略称)の幅は 100 ~ 1,000km で、海底面起伏乏しいが(40m 以下)、上位大陸斜面から引き続いて海底谷刻まれたり、またその末端深海扇状地がしばしば発達するライズ起源陸上内陸部から運ばれた陸源堆積物{りくげんたいせきぶつ}、大陸棚大陸斜面由来する堆積物多量供給であり、海底谷などはその運搬経路の跡と思われる陸上現象にたとえるならば、ライズ崖下{がいか}に形成される崖錐がいすいのようなのである深海平原との境は精密測深記録地震探鉱記録断面傾斜堆積構造変化認められるが、ときには不分明なこともある。世界海底ライズ総面積は約 19×106km2(McKelveyら, 1969 ; Emery, 1970とされるが、25×106km2Drake and Burk, 1974)との数字もある。堆積層厚さは数 km達するが、石油探鉱上の評価未知で、将来試掘にまつほかはない。国連海洋法条約大陸棚の定義では、その外縁沿岸国の大陸縁辺部外縁、つまりライズ外縁までとの基本的認識示したその背景には、ライズは陸源堆積物から成るとの考えがある。しかし、大陸海洋地殻構造上の境はほとんどの場合ライズ下にあり、また図に示すように中生代後期から古第三紀にかけての遠洋性~半遠洋性堆積岩が陸源堆積物の下に伏在していることも深海掘削結果判明していること注意を払うべきであろうまた、さらにその下には海洋基盤海洋地殻伏在することが普通なので、ライズを“海洋縁辺部(oceanic margins)”ということがある。

図 北米東岸沖合の大陸斜面とコンチネンタル・ライズ




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