『ティファニーで朝食を』
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「オードリー・ヘプバーン」の記事における「『ティファニーで朝食を』」の解説
ファーラーとの間の長男ショーンが生まれた三カ月後の1960年10月に、ヘプバーンはブレイク・エドワーズの監督作品『ティファニーで朝食を』に出演した(公開は1961年)。この映画はアメリカ人小説家トルーマン・カポーティの同名の小説を原作としているが、原作からは大きく内容が変更されて映画化されている。カポーティは失望し、主役の気まぐれな娼婦ホリー・ゴライトリーを演じたヘプバーンのことも「ひどいミスキャストだ」と公言した。これは、カポーティがホリー役にはマリリン・モンローが適役だと考えていたためだった。ヘプバーンは撮影前には「この役に必要なのはとても外交的な性格だけど、私は内向的な人間だから」と自分のエージェントに不安を語っている。 映画のヘプバーンは高く評価されて1961年度のアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ賞にノミネートされた。このホリー・ゴライトリーはヘプバーンを代表する役と言われることも多く、清純派であったヘプバーンが清純でないホリーを演じて以来、映画の中の女性像が変わったと言われている。『ティファニーで朝食を』の冒頭シーンで、ヘプバーンが身にまとっているジバンシィがデザインしたリトルブラックドレス(シンプルな黒のカクテルドレス) は、20世紀のファッション史を代表するリトルブラックドレスであるだけでなく、おそらく史上最も有名なドレスだと言われている。 ヘプバーンは1961年のウィリアム・ワイラー監督作品『噂の二人』で、シャーリー・マクレーン、ジェームズ・ガーナーと共演した。『噂の二人』はレズビアンをテーマとした作品で、ヘプバーンとマクレーンが演じる女教師が、学校の生徒に二人がレズビアンの関係にあるという噂を流されてトラブルとなっていくという物語だった。アメリカ映画協会が規則を改正し、レズビアンを取り上げた作品としてはハリウッドで最初の映画である。当時の保守的な社会的背景のためか、映画評論家はあら探しをするばかりであったが、『バラエティ』誌はヘプバーンの「柔らかな感性、深い心理描写と控えめな感情表現が見られる」と高く評価し、さらにヘプバーンとマクレーンを「互いを引き立てあう素晴らしい相手役」だと賞賛した。アカデミー賞にも5部門でノミネートされている>。
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『ティファニーで朝食を』
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「ハリウッドにおける東アジア人の描かれ方」の記事における「『ティファニーで朝食を』」の解説
詳細は「ユニオシ」を参照 1961年の映画『ティファニーで朝食を』は主役ホリー(オードリー・ヘップバーン)の近所の住民である歯並びの悪い日本人ユニオシがステレオタイプで描かれているとして批判されている。ユニオシ役のミッキー・ルーニーは日本人に似せるため風刺的に化粧を施した。 45周年記念DVDにおいて、プロデューサーのリチャード・シェファードは謝罪を繰り返し「ルーニーの様相を変えたら面白い映画になると思った」と語った。ブレイク・エドワーズ監督は「思い返せば、私はそうするべきではなかった…次があれば他の人を配役する。でももう仕方がない。前向きにいこう」と語った。2008年、映画についてのインタビューにて87歳となったルーニーは批判について心を痛めているとしつつ、自身は役について文句を言われたことはないと語った。
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