「マーフィーの法則」に類するもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 16:50 UTC 版)
「マーフィーの法則」の記事における「「マーフィーの法則」に類するもの」の解説
「マーフィーの法則」という名が生まれたのは以上のような経緯によると言われるが、「法則」の内容自体は古くから世界中で様々な形で言われてきたものであった。 フランスでは"La loi d'emmerdement maximum"(「くそったれの法則」)と呼ばれる注意を促す表現がある。 "The bread never falls but on its butteredside."「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下」はマーフィーの法則の中の「選択的重力の法則」の一種であって、イギリス北西部ランカシャー地方の諺。(→バター猫のパラドックス) 日本の諺や慣用句にも「転べばクソの上」「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」等、類似したものがある。 映画監督伊丹万作の随筆中に「机の面積の大きさはその使用者の地位の高さの二乗に正比例する」「机の面積の大きさは、その使用者の受け持つ事務の頻度の二乗に逆比例する」という「法則」(架空の外国人の博士による、と擬しているが、伊丹の創作)がある。 イギリスでは、"Sod's law"(「こんちきしょうの法則」)と言われ建物解体業者の常套句として使われ始めた。なお、Sodの語源はSodomiteであり、語源は『旧約聖書』に登場するソドムの住民であるが、英国俗語では、男色者、獣姦者を指す。 「Finagle's law フィネグルの法則」(「フィナグルの〜」とも)は、主に数学や情報科学等の広義の自然科学全般にあてはまる「マーフィーの法則」のことを言う。『アスタウンディング・サイエンスフィクション(Astounding Science Fiction Magazine)』誌1957年11月号が法則例を公募してから2年以上も投稿が殺到した。(1924年:FAINAIGUE: 「トランプカードをごまかして配る」「だます」。後者の意味では「Murphy」にもほぼ同時期(1811年)ほぼ同義の語彙(信用詐欺(をする))がある。<ジョージIV世摂政時代(1811-20)」の催眠術師でトランプゲームのブリッジの前身ホイストの名人として知られたドイツ人の名ファインナーゲル(FEINAGEL)から) "Anything that can go wrong will go wrong - at the worst possible moment." 日本語訳「うまく行かなくなりうるものは何でも、うまく行かなくなる-しかも最悪のタイミングで」 「予想外の事は起こるものなので、備えておけ」。(保守・右派の政治家サッチャー)。嫉妬深い大衆に媚びた官僚批判として、官僚主義は「予想のできることしか起きてはいけないとして、硬直してしまう非常に悪いところがある」。ネオ・リベラリズムとサッチャー主義については、モリッシー、ザ・スミス、スタイル・カウンシル、エルヴィス・コステロら、英国のかなりの人数のミュージシャンから厳しく批判された。
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