「パノラマエクスプレスアルプス」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:25 UTC 版)
「国鉄165系電車」の記事における「「パノラマエクスプレスアルプス」」の解説
詳細は「パノラマエクスプレスアルプス」を参照 1987年3月JR化移行直前に三鷹電車区所属の6両を大井工場で改造した東京西鉄道管理局向けジョイフルトレインで、国鉄では初めて前面展望構造を採用した展望電車である。 編成は、Tsc(クロ165形)-Ms'(モロ164形)-Msc(クモロ165形)の3両ユニット2組を基本とした6両編成で両端が展望室のクロ165形となるように新宿方のユニットを方向転換し、編成中間で連結。クロ165形は国鉄初の前面展望電車。最前部に大型曲面ガラスと細いピラーで構成されたフリースペースの展望室(定員12名)、展望室後部上左側に運転台、その後部にソファ6名分とスタキングチェア3脚を配置したラウンジ室を設置。展望室上部に当初は2枚のサンルーフも設置されたが、後の全般検査時に撤去。冷房装置は種車のAU13E形から換気機能を備えた集中式のAU71D形に変更し、通風器は未設置。 一般客室は座席取付部を通路部より170 mm高くし、窓を幕板方向に100 mm拡大すると共に固定窓とした。これにより視野が大幅に広がり、ダイナミックな車窓の提供を可能とした。 シートピッチを最大1,460 mmまで拡大。 モロ164形の低屋根部には個室を設置し、団体旅行での幹事・添乗員の打ち合わせ及びグループでの使用を考慮し、ソファ6名分を設置。 183系電車との併結を考慮してKE70形ジャンパ連結器のほか、特急並の120 km/h運転に対応した機器設備も追加した。 1993年には、167系メルヘン車も「パノラマエクスプレスアルプス」に準じた塗装に変更の上で同車を併結した「しんせん・やまなし」などの臨時急行にも充当されたが、2001年にJRでの運用を終了したあと富士急行に移籍・譲渡され、2016年2月7日まで2000形として主に「フジサン特急」で運用されていた。譲渡後、2001編成のパンタグラフがシングルアーム式に換装された。 ← 新宿 松本 → 号車番号1 2 3 4 5 6 車両番号クロ165-4モロ164-804クモロ165-4クモロ165-3モロ164-803クロ165-3旧番号クハ165-148 モハ164-846 クモハ165-123 クモハ165-127 モハ164-850 クハ165-192 定員20 32 36 36 32 20 車内展望室(12人)ラウンジ(13人) 個室(6人) 個室(6人) 展望室(12人)ラウンジ(13人) 定員には展望室・ラウンジ・個室は含まない。
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