「クカモンガ」という名前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 16:21 UTC 版)
「ランチョクカモンガ (カリフォルニア州)」の記事における「「クカモンガ」という名前」の解説
「クカモンガ」という名前はトンヴァ族インディアンの地名から来ており、恐らく発音は[kukɑˈmʌŋnɑ](クカマンナ)であり、砂のある場所を意味している。ただし、ショショーニ族ガブリエリーノ支族の酋長ベラ・ロカは、その意味が水の出てくる集落の地であると言っている。「Cuc]あるいは「Kuc」は「来る、出てくるあるいは行く」を意味している。「Amo」は「水、湿った、泉」を意味し、「Nanga」は「集落の地」を意味する。どちらの解釈にしても同じ場所を指していることが分かる。市の北部は山脈の麓にあり、多くの掘り抜きの井戸やクリークがある。表面土は、北の山脈から繰り返し吹き下ろす暴風のために、極めて砂と岩が多い。「クカモンガ」の別の説では「山を越える光」を意味しているというものであり、「nga」で終わる地名はこの地域のトンヴァ語地名の多くに見出すことができるので、この説は確かに空想力有るものである。この地域は1800年代に地元固有の名前ではない例として初めてメキシコ土地特許地ランチョクカモンガの一部となった。 大衆文化の中で「クカモンガ」という名前は奇妙な語感の地名と受け取られている。ラジオ番組「ザ・ジャック・ベニー・プログラム」のキャッチフレーズの1つには、メル・ブランクが列車の案内アナウンスで「列車はただいま5番線を出発し、アナハイム、アズサおよびクック...アモンガに向かいます」と言うものがあり、「クック」と「アモンガ」の間にことのほか長いポーズを入れていた。この3市は存在しているが(当時は町として)、このような列車の経路は存在しないことをロサンゼルスの聴衆はジョークとして聴いていた。この「宣伝」に対する「謝礼」として、ランチョクカモンガ市はマイナーリーグ野球場を建設したときにその通りの名を「ジャック・ベニー・ウェイ」と名付け、球場入口外側にジャック・ベニーの銅像を建立した。この銅像はその後ビクトリア庭園文化センターに移された。偶然にもジャック・ベニー・ウェイはロチェスター・アベニューと交差していたが、この通り名は「ザ・ジャック・ベニー・プログラム」のエディ・アンダーソンが演じる登場人物に因むものではなかった。この名前は3人兄弟の投資家の故郷がニューヨーク州ロチェスターだったのでこれに因んで1889年に名付けられていた。メル・ブランクは多くの大衆メディア創作の一つで、1948年の『メリー・メロディーズ』の漫画「ダフィーはここに眠る」の中のダフィー・ダックの声で、また1960年代の『ルーニー・テューンズ』の漫画ではバッグス・バニーの声でこのキャッチフレーズを繰り返していた。 カリフォルニアのサーフィンが繋いだデュオ、「ジャンとディーン」はベニーのフレーズを取り入れて歌詞を作った。「アナハイム、アズーサ・アンド・クカモンガ・ソーイングサークル、ブックレビュー・アンド・タイミング・アソシエーション(リバティ55724)」という曲であり、1964年にヒットした「ライド・ザ・ワイルド・サーフ」のB面だった。
※この「「クカモンガ」という名前」の解説は、「ランチョクカモンガ (カリフォルニア州)」の解説の一部です。
「「クカモンガ」という名前」を含む「ランチョクカモンガ (カリフォルニア州)」の記事については、「ランチョクカモンガ (カリフォルニア州)」の概要を参照ください。
- 「クカモンガ」という名前のページへのリンク