《宰相》の正しい読み方
「宰相」の正しい読み方
「宰相」の正しい読み方は、「さいしょう」である。主に歴史上の用語として使用されるため、学問の分野で目にすることが多い言葉だ。読み方としては、2つの漢字をそれぞれ音読みしてある形だ。「宰」という漢字は一般的に使用されることが少ないが、「辛」という漢字が使われていたり、「幸」に見えたりするからといって、「しん」や「こう」と読むのは間違いである。また、「相」が「そう」ではなく「しょう」であるのも特徴的だ。原則的に「宰相」の読み方は「さいしょう」のみであり、「しんしょう」や「さいそう」などの読みは全て誤りである。「宰相」の意味解説
「宰相」とは、古代中国において、君主である天子の補佐として、政治を取り行った役職のことである。「宰」は「仕事を取り仕切る」、「相」は「君主を補佐して政治を行う大臣」という意味を持つ。つまり、「宰相」という漢字は、「君主の補佐として、政治の仕事を取り仕切る大臣」という意味になる。現代で政治を執り行う人を指すことは少なく、かつての為政者を示す際に使用する場合がほとんどである。そして、厳密には中国の役職のみを指す言葉だが、西洋で政治を執り行った者を表現する際に使用することも多い。なぜ「さいしょう」と読むのか・理由
「宰相」は、元は中国の言葉であったため、中国語由来の読み方である音読みで統一するのが正しい。そして、「相」の読みが「そう」ではなく「しょう」であるのは、「しょう」と読み方をした時のみ、「相」は「君主を補佐して政治を行う大臣」という意味になるからである。「相」を「そう」と呼んだ場合、言葉の意味が変わってしまうため、「宰相」は「さいしょう」と読むのが正しい。「宰相」の類語・用例・例文
「宰相」は、歴史の中で、国の代表として政治を執り行った者を指すために使用することが多い。例文にすると「フランスの宰相に関する論文を仕上げなければならない」「この宰相同士の会談は、歴史上の大きな出来事として扱われている」といった形だ。また、現代においても、首相の比喩として使用することがある。「彼は宰相として、過去の為政者から学ぶべきである」という風にだ。さらに、日本では、歴代の首相や大名など、目立った人物に対して、「~宰相」という形で別名が作られることがある。「宰相」の類語としては、「首相」が挙げられる。行政の最高位に立つ役職者を指す言葉で、役割は基本的に宰相と変わらない。そして、現代では、政治を執り行う最高位の人を首相と呼び、宰相は歴史上で政治を執り行ってきた人を示すという違いがある。また、国の代表者を指す「大統領」という類語もある。宰相は国によっては、国の代表者を兼任することもあったため、大統領と近い意味となる。
「宰相」の英語用例・例文
「宰相」を英語で表現する場合には、「首相」を意味する「prime minister」を使用することが望ましい。また、「chancellor」という単語を使用することも可能であり、「prime minister」と特に意味は変わらない。首相と区別するために、「chancellor」が用いられることもある。そして、例文にすると「I remember the name of the historical prime minister for the exam.(試験のために歴史上の宰相の名前を覚える)」「This chancellor is famous for doing good politics.(この宰相は良政を行ったことで有名である)」という風になる。- 《宰相》の正しい読み方のページへのリンク