《宏之》の正しい読み方
「宏之」の正しい読み方
「宏之」は男性の名前に多く用いられる字で、主に「ひろゆき」「あつゆき」「ひろし」「こうし」のように読まれる。「宏之」の意味解説
「宏」は会意並びに形声文字。「宀(うかんむり)」が示す屋根の象形と、右手を小さく取り囲む「厷」の象形・音符により「家が奥深い」という意味を示し、「ひろい・おおきい・すぐれている」といった意味を表現する。「之」は象形文字。出発線を前に立ち止まっている足あとをかたどり、転じて「ゆく、いたる」といった意味を持つようになった。人名としては、いわゆる「止め字」の定番でもある。
すなわち「宏之」という名前は、大人物になってほしい、度量の広い(おおらかな)人物に育ってほしい、といった願いを込めるにはうってつけの名前といえる。
なぜ「宏之」をこう読むのか・理由
「宏」の字は、一般的には、音読みで「コウ」、訓読みで「ひろ(い)」と読む。人名としては「あつ・ひろ・ひろし」のような読み方が充てられることも多い。「之」は音読みで「シ」と読み、訓読みでは「ゆく・これ・の」等さまざまな読み方をする字であるが、人名としては「ゆき」もしくは「し」「の」と読む場合が多い。止め字としては「ゆき」と読むことが多い。「の」と読む例は「雪之丞(ゆきのじょう)」などがある。
人名は、基本的に、漢字の一般的な読み方に縛られることなく、熟字訓にも近いような独創的な読み方を充てることができる。極論をいえば「宏之」という字面からは想像し得ない読み方(たとえば「るみなす」とか「えりざべす」とか)も可能である。とはいえ常識的な世間一般の親御さんは「宏」と「之」の伝統的な読み方を尊重および踏襲して非常識にならない範囲の読み方をつけてくださっている。
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