《家屋》の正しい読み方
「家屋」の正しい読み方
「家屋」の正しい読み方は、「かおく」である。「家」は音読みでは、「か」「け」と読む。訓読みは、「いえ」「や」「うち」である。「うち」は常用漢字表にはない。「屋」は音読みすると「おく」である。訓読みでは「や」「いえ」「やね」と読む。「いえ」と「やね」は、常用漢字表にはない読み方となる。「家屋」の意味解説
「家屋」の意味は、「人の住む家」や「建物」のことである。地方税法では「住宅や離れ」「物置」「車庫」「倉庫」などを指す。不動産登記法における「建物」と同義である。なぜ「家屋」と読むのか・理由
「家屋」は、音読み同士を組み合わせて「かおく」である。「家屋」の類語・用例・例文
「家屋」の類語は、「家」「住居」「住宅」「住まい」などである。用例としては夏目漱石の「門」の中に、「早く云ふと、急場の金策に對する報酬として土地家屋を提供した樣なものである」という一文がある。「この小みちの右側にはやはり高い松の中に二階のある木造の西洋家屋が一軒白じらと立っている筈だった」は、芥川龍之介の「歯車」での用例となる。鈴木三重吉は「大震火災記」に「この大きな被害も、つまり大部分が火災から来たわけで、ただ地震だけですんだのならば、東京での死人もわずか二、三千人ぐらい、家屋その他の損害も八、九十分の一ぐらいにとどまったろうということです」という文を残している。例文としては「社長は古い家屋だと謙遜なさっていたが、訪れてみると趣のある立派なお宅であった」などという使い方ができる。「連絡を受けて私が実家に着いたときには、すでに家屋の解体工事が始まっていた」、「昨年家を建てたのだが、狭い土地なのに家屋の3倍もの価格だったので驚いた」などの例文もある。
「家屋」の英語用例・例文
「家屋」の英語は、「house」である。「The houses built then were long and narrow」(このころ建てられた家屋は、幅が狭く後ろに長かった)という用例が浜島書店 Catch a Waveにある。日英京都関連文書対訳コーパスでは、「Therefore ken is used to indicate the length of buildings, houses and sites」(よって、間は建物や家屋、敷地の長さを示すのに用いられる)のように使われている。Rosemary Clooneyの「Come On-A My House」の中では「come on-a my house,my house I'm gonna give you candy」(うちへおいでよ、うちへおいでよ、お菓子をあげるよ)と歌われている。例文としては「I had a rich friend in my neighborhood and the house had a swimming pool」(近所に金持ちの友達がいて、家屋にはプールが併設されていた)などの使い方ができる。「The overseas TV drama "HouseM.D." is a medical drama, not a story about a house」(海外ドラマ『ドクター・ハウス』は、家屋の話ではなく医療ドラマである)ということも可能だ。
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