鉱区
【英】: mining area, licence area
鉱業権者がその権利によって鉱物の探鉱や採掘を行い得る一定の土地の区域を指し、鉱区の境界は地表の境界線の直下と考えられている。 通常、1 単位の鉱区の面積について制限があり、わが国の鉱業法では最大 350ha 、最小 15ha(石油、天然ガスなどの場合)と定められている。ただし、1 社が保持できる鉱区の数は無制限である。英領北海では経・緯度 1 度のます目を「クアドラント」(quadrant)と呼称し、これを緯度については 6 等分、経度は 5 等分して 30 ブロックに区分けし、1 ブロック約 250km2 の広さとなっている。西独では陸上の場合、鉱区面積に関する特別な規定はなく、形状は矩形{くけい}でなく河川、自然境界に従っている。ノルウェー北海では 1 ブロックの大きさは緯度 15 分、経度 20 分の大きさを原則としている。地下の鉱物が土地所有権に付属している米国・カナダでは、私有地がリースされる場合、その大きさ・形は当然自由である。連邦所有地のリースについては 1 単位のリースの面積が法定されており、陸上では 1 マイル四方、大陸棚では 3 マイル四方の碁盤の目である。インドネシアの PS 契約の例などのように国営石油会社と外国石油会社との間の契約で規定されるのは、正確には鉱業権の範囲ではなく契約区域(agreement area)であるが、契約ごとに対象区域が設定され、その面積は鉱業法により鉱区を決めている国の 1 単位の面積よりはるかに広いのが通常である。 |
鉱区 Mining Area
鉱区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 06:17 UTC 版)
中新世久里層の、硫化金属を産出した熱水鉱脈を取り巻く凝灰岩層の斜プチロル沸石を主成分とする。 石見鉱業所では2か所の採鉱所で採掘を行っており、両鉱区を合わせた採掘量は、日本国内の約10%に相当する。五十猛採掘場は日本国内で唯一ゼオライトの坑内掘りを行っており、アイボリー色で比較的軟らかいゼオライトが「イワミライト」の商品名で土壌改良や飼料などに用いられる。露天掘りの長谷採掘場で産出するゼオライトは淡い緑色で比較的固く、「MGイワミライト」の商品名で水や空気の浄化、建築材などに利用される。「イワミライト」はクリノプチロライトを主成分とし、吸湿性が高く土壌になじみやすい特性を持つ。「MGイワミライト」はモルデナイトを主成分とし、硬度が高く壊れにくい性質がある。
※この「鉱区」の解説は、「石見鉱山」の解説の一部です。
「鉱区」を含む「石見鉱山」の記事については、「石見鉱山」の概要を参照ください。
「 鉱区」の例文・使い方・用例・文例
- 鉱区のページへのリンク