さい‐ふく【祭服】
祭服
祭服
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:08 UTC 版)
天皇の祭服は純白生織(すずし)の絹地で奉製されており、これは最も清浄な服である。また、御冠は幘(さく)の御冠、御石帯(おんせきたい)、御下襲(おんしたがさね)の裾(きよ)も用いての束帯である。 皇后の祭服は、白色帛御五衣(はくしょくはくのおんいつつぎぬ)、同御唐衣(おんからぎぬ)、同御裳(おんも)である。 掌典は、黒袍(くろほう)、束帯の上に小忌衣(おみごろも)をつけ、冠に日蔭蔓(ひかげのかつら)をつける。 采女は、白色帛畫衣(はくしょくはくのえぎぬ)、唐衣、紅切袴をつけ、その上に襅(ちはや)をつけ、髪に心葉(こころは)、日蔭糸をかける。 これとは別に、神座に奉安する斎服もある。 繒服(にぎたえ) 絹製。古来三河国より供進されており、一時中絶していたが、大正度に復興した。愛知県北設楽郡稲武町において、絹糸業者が謹製している。 麁服(あらたえ) 麻製。古来阿波国より供進されており、一時中絶していたが、大正度に復興した。昭和年間に麻の栽培が全国的に廃れており、平成度には徳島県内では全く生産されていなかったが、古来の記録や畑は現存していたため、群馬県の現役の麻農家を招いて謹製した。 これらを収める細籠も延喜式に明記されており、謹製される。
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