タカミムスビ 諸説

タカミムスビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 04:39 UTC 版)

諸説

  • 女神的要素を持つ神皇産霊神と対になり、男女の「むすび」を象徴する神とする説がある[2]
  • 天孫降臨の主宰神としての記述や神武天皇の大和入りの祭祀の主祭神として登場すること、大嘗祭の主祭神としての記録から古くは大王家の至高神であったと推定されている[12]
  • 大嘗祭の悠紀・主基の斎田のかたわらに素朴な黒木造りの茅葺きの仮宮八神殿があり、そこにもタカミムスビがまつられていた。この八神殿の中には素朴な竹の棚があり、その上に依り代としての神木が立てられていたといい、この神殿の古い形は田のかたわらに立てられた神籬としての神木であろうとし、タカミムスビはその神木に降臨する生産の神、田の神であったとし、遊牧系の天神説を否定する見解もある[6]

祀る神社

造化三神のうち、高御産巣日神と神産巣日神は、その活動が皇室朝廷に直接的に大いに関係していると考えられたため、神祇官八神として八神殿の第一と第二神殿で祀られた[4]。 宮中以外で祭る主な神社は以下の通り。

出典

参考文献

  • 松前健『日本神話の謎がよくわかる本』大和書房、2007年12月30日。 

関連項目


  1. ^ 『山城国風土記』
  2. ^ a b c d e f g h 戸部民夫 『八百万の神々 日本の神霊たちのプロフィール』 新紀元社
  3. ^ 古事記』幸田成友 校訂 岩波書店p.32(国立国会図書館)
  4. ^ a b c 薗田稔、茂木栄 『日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々』 学研
  5. ^ 松前健 2007, p. 70.
  6. ^ a b 松前健 2007, p. 72‐73.
  7. ^ 「天皇の本」学研 2002 126‐129
  8. ^ 松前健 2007, p. 15.
  9. ^ 「日本書紀 (一)」 岩波文庫
  10. ^ a b 戸部民夫 『日本神話 神々の壮麗なるドラマ』 新紀元社
  11. ^ 『神道の本 八百万の神々がつどう秘教的祭祀の世界』 学研
  12. ^ 松前健「古代王権の神話学」雄山閣 2003 77‐82頁


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