法被とは? わかりやすく解説

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はっ‐ぴ【法被/半被】

読み方:はっぴ

《「はふひ(法被)」または「はんぴ(半臂)」の音変化

和服の上着の一種広袖筒袖で、膝丈または腰丈。襟は折り返さないで着る。職人などが用いる。江戸時代は、武家中間(ちゅうげん)、大店下僕などが家紋のついたものを、襟を羽織のように折り返して着用した印半纏(しるしばんてん)。

禅寺で、椅子の背に掛ける布。

能装束の一。胸ひものない広袖の上着。甲冑(かっちゅう)武者鬼畜などの役に用いる。


法被

読み方:ハッピhappi

禅宗で、高僧椅子掛けるきれ


法被

読み方:ハッピhappi

(1)禅宗高僧椅子の背にかけた覆布。
(2)江戸時代武家奉公人中間などが着用した羽織のようなもの。
(3)襟、背、腰まわりなどに、屋号家紋姓名などの印を染めた半纏

別名 半被


法被

読み方:ハッピhappi

作者 小林勇

初出 昭和46年

ジャンル 随筆


法被

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 06:41 UTC 版)

法被
祭の法被(はっぴ) 子供用
髙島屋の法被を着たエドワード8世

法被(はっぴ)とは、日本の伝統衣装で、などの際に着用し、また、職人などが着用する印半纏のことである。半被とも表記する。

概要

一般に、腰丈または膝丈の羽織の形式で、の折返しも胸紐もなく、筒袖または広袖の単純な形をしているのが特徴である。

元々、武士家紋を大きく染め抜いた法被を着用したのに始まり、それを職人や町火消なども着用するようになった。本来の法被は胸紐つきの単(ひとえ)であるのに対し、半纏は(あわせ)であるが、江戸時代末期に区別がなくなった。襟から胸元にかけて縦に文字(襟文字)を入れることで着用している者の所属や名、意思を表したりすることができる。「大工留吉」「め組小頭」(以上2つは左右に分割されている場合もある)「いらっしゃいませ」など。祭礼に用いる法被には、それぞれ所属や年齢などから「御祭禮」、「若睦」、「中若」、「小若」などの襟文字が入れられる。

消防団では現在も消防団員の制服であり、出初式の梯子乗りなどでも見かけられる(総務省消防庁の「消防団員服制基準」では「乙種衣」と呼称している。ただし全ての分団に貸与されるわけではない。)。これは消防の興りである町火消から続く伝統である。最近では、消防団や祭礼のみならず、プロ野球などのスポーツの応援や百貨店などのセール時に店員が着用する衣装などさまざまな用途に使われている。さらに日本航空では、長年ファーストクラスの機内着として法被が採用されていた。

名称由来

平安時代以降に身分が高い皇族や武家の正装とされていた束帯(そくたい)の下に着る下着が、法被の名前の由来である。

もともとは「はんぴ」と発音されたが、時代とともに発音も変化し、現代では「はっぴ」と呼ばれる。

一方、法被の漢字は、禅寺の高僧が座る椅子の背もたれに掛ける布の法被「はふひ(ほうひ)」が由来である。

ただし、布の法被と衣類の法被はまったく関係ないことから、法被の漢字は当て字とされる。[1]

脚注

  1. ^ 法被(はっぴ)の意味とは?法被の由来や歴史について解説”. 刺繍・オリジナルウェア制作トピックス「カメオカ」 (2022年3月7日). 2023年2月20日閲覧。

関連項目


法被(はっぴ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)

日本の染織工芸」の記事における「法被(はっぴ)」の解説

男役表着で、武人鬼畜などの役に用いる。袷と単があり、単は甲冑姿を象徴的に表すもので、「屋島」の後シテ義経などに用いられるまた、紅葉狩」の後シテ鬼神のように、鬼神本性表した場面にも用いられる甲冑姿を表す場合は、右肩肌脱ぎにし、腋に挟んで着用する

※この「法被(はっぴ)」の解説は、「日本の染織工芸」の解説の一部です。
「法被(はっぴ)」を含む「日本の染織工芸」の記事については、「日本の染織工芸」の概要を参照ください。

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法被

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 11:27 UTC 版)

別表記

発音

は↗っぴ

名詞

(はっぴ)

  1. (衣類) 日本伝統衣装で、の際などに着用する。職人などが着用する印半纏

「法被」の例文・使い方・用例・文例

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