Steamコントローラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 01:48 UTC 版)
「Steam Machine」の記事における「Steamコントローラー」の解説
Steam Machineのハードウェア仕様に絡み、ValveはSteamコントローラーという新たなゲームコントローラを開発。コントローラーを使うユーザーのためだけではなく、従来のキーボードやマウスを使ってプレイするユーザーでも利用できるものになっている。2つのクリックも可能な高解像度トラックパッド(最近のコントローラーにある親指で操作するスティックに代わるもの)や正面、肩に相当する部分、グリップの背面を含む16個のボタンが搭載されている。トラックパッドにはゲームで起こったことに応じて触覚フィードバックをプレーヤーに送るハプティクス技術が使われている。WIRED誌のクリス・コーラーはValveのプレスイベントにてシヴィライゼーション5(英語版)をコントローラーを使ってプレイし、彼の感想として、マウスカーソルを動かすときにトラックパッドを使ったがコントローラー内の電磁石が効果音と触覚フィードバックを生み出し、トラックボールを使っているようだったと述べている。コントローラーはSteam Machineでの使用を想定してデザインされているが既存のPC上でのSteamでも使用することができる。 コントローラーの初期デザインには中央部にタッチスクリーンがあり、マウスパッドのような役目を果たしコントローラーでは思い通りに出来ない動きを可能にしており、ゲーム画面にタッチスクリーンの画面を重ねて表示することで、ユーザーは画面から注意を逸らすことなくゲームの操作ができるようになっていた。しかし、2014年のSteam Dev DaysにてValveはコントローラーからタッチスクリーンの搭載を止め、既存のゲームへ合わせるため今ある正面のボタンを修正したと発表した。 Valveはキーボードやマウスに相当する操作性を実現するために3Dプリンターで作成した試作機で人間工学的なテストを繰り返した。初期デザインのコントローラーにはマウスと同等の機能を実現するトラックボールがあったが、結局指の動きを追跡することでトラックボールの動きをシミュレートできる機能といったより多くのカスタマイズ機能を開発者に提供するためにトラックパッドの採用を決めた。トラックパッドとコントローラーのデザインはコントローラーを持っている時にトラックパッド上で指が接触する面積が最小限になるようになっている。Steam Machineを製造するサードパーティーのハードウェアメーカーがいる現在の状態と異なり、Valveの予定ではSteam Machineのローンチ時点ではSteamコントローラーの製造メーカーはValveだけになるはずであった。Valveのグレッグ・クーマーはコントローラーの最良の実装および自社製品のビジョンを考えて決定したことであり「我々はサードパーティに設計に関する我々のアイデアやリファレンスモデルを提供し、コントローラーの製造を外部に委託しても、すぐに市場への十分な供給が本当に可能であるとは考えなかった。」と述べている。しかし、Valveはサードパーティがコントローラーを開発できるようにスペックを公開する予定であることを明確にしている。
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