RZ50
認定型式 | BB-RA02J |
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RA02J | |
A106E | |
1,805mm/615mm/970mm | |
1,215mm | |
745mm/135mm | |
90kg | |
62.0km/L(30km/h) | |
2.4m | |
単気筒/49cm3 | |
40.0mm×39.7mm | |
7.5 : 1 | |
5.3kW(7.2PS)/10,000r/min | |
5.9N・m(0.6kgf・m)/8,000r/min | |
セル式 | |
オイルタンク容量 | 1.2L |
燃料タンク容量 | 10.0L |
キャブレター型式 | VM18SS |
C.D.I.式 | |
バッテリー容量/型式 | 12V-2.5Ah(10h)/GT4B-5(MF) |
ギア/3.578(68/19) | |
チェーン/4.083(49/12) | |
クラッチ形式 | |
変速機形式 | リターン式6段 |
3.250/2.125/1.550/1.227/1.040/0.923 | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
27°00′/90mm | |
タイヤサイズ 前・後 | 70/100-17 40P・80/90-17 44P(前後チューブタイプ) |
制動装置 前・後 | 油圧式シングルディスク・ドラム(リーディングトレーリング) |
ヘッドライト | キセノンバルブ (30W/30W) |
1名 |
RZ50
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 15:37 UTC 版)
RZ50は1981年にフルサイズボディに水冷2サイクル単気筒エンジン搭載、最高出力は7.2psという当時の原付最先端のスペックを持ったスポーツバイクとして発売され人気を博し、数度のモデルチェンジを繰り返した後、一旦はTZR50に引き継ぐ形で生産終了したが、1990年代になり当時主流であったフルカウルのレーサーレプリカタイプの流行に陰りが見えていた中 、いわゆるネイキッドタイプのトラディショナルなスタイルのバイクとして1998年に復活した。ちなみにエンジンはアップデートされた水冷だが、スタイリングはスポークホイールやダックテールなどRZというより、むしろTDレーサーや空冷モデル(RD系)をイメージさせるデザインとなった。 初代のRZと二代目とでは車名こそ同じだが、全くの別物と言って良いほどルックス・メカ共に異なる。ボディは初代同様にフルサイズであるが、フレームはDT50の設計を流用しており、キャストホイールから鉄スポークホイールへの変更、角ばったサイドカバーやシートカウル類はデザインが一新され、ロングタンクに短いシートカウルは60-70年代のレーシングバイクを彷彿とさせる物となった。フロントマスクも角ライトから丸ライトへと変更。エンジンはTZR50Rのために新設計された物を小変更し搭載。初代は電装が6Vでキック始動だったが、二代目は電装が12Vに強化されセル始動となっている。なお初代モデルのパーツは、2010年代以後は在庫がないに等しい状況であり破損の場合修理が困難である。二代目は新車価格がより高額(2007年時点で28万4550円)に設定されたことから、自動二輪車免許を持つライダーからは原付二種と比較されたが、2000年代に4ストロークエンジンへと移行する車種が多い中2ストロークエンジン搭載と言う希少さからあえてRZを選択するユーザーも見られた。 RZ50は国産車最後の2ストロークスポーツモデルとして生産され続けていたが、2007年の自動車排出ガス規制により生産終了となり、RZシリーズは27年の歴史に幕を下ろした。 各モデルの特徴(加筆追記)2021.11 旧型RZ50(5R2)ド初期 1981年6月発売 定価17万6000円 クリアホワイト ヤマハブラック サンシャインレッド ・発売直後にシート表皮とステップデザインが量産型と違うド初期の車両が存在する 旧型RZ50(5R2)初期型 前期(基準車) ・一番広く普及した量産型でスピードメーターが90キロまで表記があるフルパワー車 旧型RZ50(5R2)初期型 後期 ・DT50(17W)発売後に80キロメーターとコントロールユニットつきのモデルが有り当時のパワー規制が最も強かった時期の規制第一弾となる 旧型RZ50(1HK)後期型 前期 発売1985年2月発売 定価19万3000円 ・マイナーチェンジとなりカタログではRZ50Sと表記されたが普及せず ・速度規制の60キロ規制が入り大きく仕様変更が入る ・オプションだったビキニカウル アンダーカウル装着(ライトステーがアッパーカウル対応品へ仕様変更) ・メーターケースロア側の変更(全スピード・タコメータ・水温計も新設計 速度警告灯・回転計内部品追加) ・メーターダンパとワッシャー形状変更 ・メインハーネス変更(メーター・CDI・ジェネレーター部形状変更) ・フレームブラケット追加(アンダーカウル部・タンク下CDI固定部) ・グラフィック変更(グラフィック素材も丈夫になる) ・エンジンが5R200から5R201になり、シリンダーヘッドサーモスタッド化、シリンダー形状とウォータージャケット部の変更及び形状の変更(5R2と1HKと17Wと3FYは互換有り3TUはリードバルブとEX部に形状が異なるためガスケットやRZ純正マフラーだと隙間が開く) ・ヘッドガスケットがメタルタイプに変更 ・ラジエターホースアッパー側がS字のタイプになる ・マグネットローター側クランケースカバーのボルト取り付け高さが5R2より高くなる ・キャブレターVM18のフロート室カバーにオーバーフロー用パイプのガイドの廃止の代わりにプレートで対応 ・キャブのピストンバルブがシルバーからブラックになる ・チェンジペダルリンク軸受けのスリーブ形状が変更 ・各部ボルトのヘッド部分が平らな物から軽量の肉抜きタイプのボルトへ変わる (フロントフォーク上部キャップも等にも) ・オイルポンプカバーに突起がつく ・フューエルタンク固定部カラーがワッシャー一体物へ変更 ・燃料コック出口がエルボ形状へ変更 ・リアホイール部 バーテンション(トルクロッド)鉄板プレスからパイプ形状へ変更 ・ブレーキマスター(RZ250共通)フルード窓が出べそから平らに※これは初期に後期かもしれなないが未確認 旧型RZ50(1HK)後期型 最終後期型 一部改良型 ・ブレーキマスターシリンダ蓋デザインが浮き文字YAMAHAから掘り込みへ ・キャブレター変更冷却水循環型へ(TZR50のタイプと異なる) ・シリンダーヘッドとサーモスタッドカバーに上記水路用のねじ穴が設けられる ・ジョイントキャブレター(インマニ)YEIS(インテークチャンバー)ホース取り付け部がジョイントパイプ式になる 新型RZ50(5FC1)1型98モデル RA01 基準車 ・エンジンがTZMベースでTZR50R(4EU)とはエンジンマウントのシャフト計が異なる ・オイルポンプの形状やカバーがベース車両とは異なる ・新型中では一番排ガス規制が緩いモデル ・YECから100キロメーター バイザー(風防)ラジエターカバー レース専用部品CDI等がラインナップされていた 新型RZ50(5FC2)2型00モデル RA02 ・カラーリングの変更 ・スピードメーターに音叉マークが入る ・環境規制が入りマフラーが変更される(高温で排気ガスを処理するため大変重くなる) 新型RZ50(5FC3)3型06モデル 最終型 ・更なる環境対策でマフラーにエアーインダクションシステムが追加される ・最終型ヤマハブラックのみ唯一 ライトリム フォークアウターチューブ スイングアーム マフラーガード等がブラックに塗装されていた。 このモデルを最後にヤマハの2サイクル ロードスポーツモデルは以降存在しない (競技用YZシリーズは除く) 旧型と新型で互換性のある固有の数少ない共通部品 ・2サイクルオイルタンクキャップ ・27パイのフロントフォークオイルシール(ダストシールは形状が違うため除外) それぐらいしか互換性が無い(汎用性のあるネジ類は除く) ベースがDT50だが骨格以外ほぼ別車種である 新旧の間にDT50 TDR50 TZR50 TZR50R TZM50と5世代挟むので設計がだいぶ異なり 乗り味も全く異なる 因みに加筆した2021年現在部品供給は最終型ですら旧車レベルの部品供給なので 維持が大変むずかしい現状 部品探しの時間に苦労するので初心者にはおすすめできないバイクになってしまいました また車両価格の高騰で盗難被害が出やすくガレージ保管が必須となり容易に駐輪用等での保管は 盗難事件の温床になりかねませんので所有者側も自衛が必要です 海外の旧型RZ50 RD50LC RD80LCと言う名称で存在し国と地域で排気量が違います 因みに80㏄は国内販売が無くRZ80を作るのにはRD80LCを入手する方法以外に TDR80のエンジンをRZ50とスワップする方法があります しかしスプロケット側のシャフトの長さと逆シフトになるためそのままでは載せられません。 完成されたヤマハ2サイクル50㏄フルサイズロードスポーツの頂点はTZR50Rでしょう 格上の車両に例えると 旧型RZ50(5R2)がRZ250(4Ⅼ3)RZ350(4U0)の立ち位置なので 後継のTZR50(3TU)がTZR250(1KT・3MA)とするなら TZR50R(4EU)は速さの頂点を極めたTZR250R(3XV)辺りになるでしょう。 新型RZ50(5FC)はDT50の古い設計思想なので、最終RZ250R(3HM)や パラツイン最後のR1-Z(3XC)的な立ち位置を感じられます。 絶対的速さよりも軽快感や駆け抜ける喜びの基本を感じられる最後の2サイクルロードスポーツバイクでした。 ヤマハ2サイクルロードスポーツの歴史を締めくくるはずだったRZ250の意思を引き継いだ RZ本来の役割を果たした車両、それが最後のRZ50(5FC)でした。
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固有名詞の分類
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