車両価格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:29 UTC 版)
「フェラーリ・250GTO」の記事における「車両価格」の解説
250GTOはオークションでは非常に高額で取引され、史上最高額の車としても知られていた。価格が上がる要因として、レースでの戦績、スタイリング、希少性、公道で乗ることができる(純粋なレーシングカーは乗る場所がサーキットに限られてしまうため)、などが挙げられる。取引されるため市場に出てくること自体稀で、1970年代から同じオーナーが所有する個体もある。 2014年8月14日、米国カリフォルニア州で開催された「モンテレー・カー・ウイーク」で、ボナムズ(英語版)主催のオークションに、1962年型250GTO(シャーシナンバー 3851GT)が出品された。この車両は1962年のツール・ド・フランス・オートモービルでジョー・シュレッサーのドライブにより総合2位に入る活躍を見せた。その後1965年からサンマリノにあるマラネロ・ロッソ・ミュージアムが49年間所有していた。オークションの結果、3811万5000ドル(約39億円)で落札された。この価格は、2013年に英国で開催されたボナムズ主催のオークションに出品、落札された1954年式メルセデス・ベンツ W196 R F1の29億4023万円を上回り、当時の自動車のオークション史上最高値とされている。 2018年8月25日には「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」の会場で行われたサザビーズのオークションで、1962年型の3番目に生産された250GTO 63/64(シャーシナンバー 3413GT)が4840万5000ドル(約53億7000万円)で落札され、こちらも当時のオークション史上最高額を更新した。この車両は1963年、1964年のタルガ・フローリオでGTクラス優勝を果たした個体である。 同年6月には、1964年のツール・ド・フランス・オートモービルで優勝した1963年型の車両(シャーシナンバー 4153GT)が個人間取引で5200万ポンド(約76億円)で売却された。ツール・ド・フランス・オートモービル優勝後、55年間で事故歴が一切ないことから評価が高まったとされる。購入者のアメリカ人実業家デイビッド・マクニールは、自動車アクセサリーパーツメーカーのウェザーテック(英語版)社でCEOを務めている。 250GTOは史上最高価格の車として知られていたが、2022年5月5日にメルセデス・ベンツ博物館で行われたサザビーズのオークションで、300SLR ウーレンハウトクーペが1億3500万ユーロ(180億円超)で落札されたことで、現在は史上最高価格の車ではなくなっている。
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