各国海軍と海賊との交戦とは? わかりやすく解説

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各国海軍と海賊との交戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 05:11 UTC 版)

ソマリア沖の海賊」の記事における「各国海軍と海賊との交戦」の解説

各国が、自国船舶による通商貿易保護するため海軍派遣しており、海賊との海戦頻発している。各国海軍は、海賊対し圧倒的な軍事力有しているものの、国内法整備が不十分であり、海賊討伐するまでには至っていない。 2006年3月18日アメリカ海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦ケープ・セント・ジョージ」、及びアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ゴンザレス」の2隻がソマリア沖で海賊交戦する事件発生した疑わしい小型船発見したゴンザレス臨検チーム乗船しようとしたところ、小型船乗員ロケット弾発射のような物を振りかざしているのを発見小型船乗員発砲しケープ・セント・ジョージゴンザレスはこれに応戦した。2隻のアメリカ軍艦は海賊との銃撃戦を約25海里渡って行った結果海賊1名が死亡し、5名が負傷した報告された。 2008年11月11日イギリス海軍22型フリゲートカンバーランド」、及びロシア海軍ネウストラシムイ級フリゲート「ネウストラシムイ」の艦載ヘリコプターKa-27海賊襲われ貨物船救助駆けつけイギリス海兵隊海賊交戦する事件発生した。(詳細ソマリア沖2008年11月11日の事件参照2008年11月18日インド海軍タルワー級フリゲート「タバール」がオマーン沖合約530km地点不審船団発見海賊母船特徴合致していたことから臨検のための停船呼びかけたところ船団がそれを拒否フリゲートに向け発砲してきたため主砲により反撃して撃沈する事件発生した。しかし同26日国際海事局インド海軍が「海賊船」だとして撃沈した船が、海賊乗っ取られタイ水産会社所属するトロール漁船であると発表した。この件についてインド海軍事件写真公開し相手攻撃してきたため応戦したのであり、正当防衛であった主張している。国際海事局は、インド海軍がこのタイ漁船ハイジャックされていると言う情報受け取って居なかった可能性もあるとコメントしている。この漁船乗り組んでいたカンボジア人1人救助されタイ人1人死亡14が行不明になっている。 2008年12月13日インド海軍デリー級駆逐艦マイソールMysore)」は、イエメン沖合約280kmのアデン湾上でエチオピア貨物船から「2~3隻の高速艇乗った海賊から攻撃受けている」との救難信号受信したマイソール即座に海兵乗せたS-61ヘリコプター現場急行させ海賊船攻撃したところ、海賊貨物船襲撃をやめ逃走マイソールヘリコプター追跡続け2隻の高速艇乗り込みこれを制圧、これによりインド海軍ソマリア12人とイエメン11からなる23人の海賊逮捕拘束し、7丁のAK-47カラシニコフ自動小銃)に装填済の弾倉13個に加えRPG-7対戦車ロケット擲弾筒1基、さらにGPS装置ボート用の船外機などが押収された。23人の海賊平和的に投降したという。 2008年12月25日イエメン沖でエジプト貨物船ソマリアの海賊襲撃された。ドイツ海軍救難信号受けてフリゲートから哨戒ヘリ発進させて、海賊撃退した。この事件で、エジプト貨物船乗組員1人負傷した2009年1月1日アデン湾においてロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」が護衛する船団海賊接近発砲してきた。同艦が救援駆けつける海賊逃走した同日、「ネウストラシムイ」に随伴する給油艦エリニヤ」も海賊襲撃受けたが、同艦が応戦する逃走した(この事実は、「ネウストラシムイ」帰港後の2月8日行なわれ航海指揮官オレグ・グリノフの記者会見初め明らかにされた)。 2009年1月13日ロシア海軍ウダロイ級大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」は、アデン湾航行中オランダコンテナ船「ネドモルド・バレンス」から「海賊の3隻の高速艇船尾から接近しており、小型武器による攻撃受けている」との救難信号受信した。アドミラル・ヴィノグラドフはヘリコプター現場急行させ、海賊船威嚇射撃したところ、1隻の海賊艇はイエメン領海逃げ込んだが、あとの2隻はアドミラル・ヴィノグラドフの臨検グループにより制圧海賊拘束した海賊3名がロシア海軍銃撃により負傷した海賊麻薬中毒診断されイエメン沿岸警備隊引き渡された。アドミラル・ヴィノグラドフは、1月11日警備艦「ネウストラシムイ」からアデン湾における任務引き継いでいた(しかしCNNは、1月15日配信ニュースで、「ロシア軍高速艇追跡したが、振り切られた」とだけ報じ、2隻を拘束した事を無視した)。 2009年2月2日海賊襲撃受けた中国貨物船2隻が、襲撃回避した後に中国海軍駆逐艦保護下に入った2009年2月11日アメリカ海軍イージス巡洋艦アデン湾にて貨物船襲撃しようとした海賊7人を拘束したアメリカ海軍ソマリア沖にて海賊拘束するのは初めてのケース2009年2月13日先にインド訪問した後、アデン湾行なわれるロシア・インド海軍合同演習参加する為、同海域へ向かう途中ロシア海軍キーロフ級原子力ミサイル巡洋艦ピョートル・ヴェリキー」は、ソコトラ島南東海域イラン漁船接近する2隻の小型高速艇発見搭載ヘリコプター発進させて追跡した。2隻の小型艇は、その近く居た大型母艇と共にピョートル・ヴェリキー」が拘留乗っていた計10名のソマリア人は、同艦に連行され北方艦隊法務官による取調べ受けた大型母艇からは武器麻薬多額現金などが発見され拘留され海賊は、麻薬中毒の状態にあった2009年3月29日ソマリア沖のアデン湾において海賊ドイツ海軍レーン級給油艦シュペッサルトを襲撃する事件発生したアメリカ海軍第5艦隊プレスリリースによれば、シュペッサルトは海賊から銃撃を受け、それに対し乗船していた武装警備隊員が銃によって反撃行ったその後シュペッサルトは各国海軍対し応援求めオランダ海軍デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲートデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン、スペイン海軍サンタ・マリア級フリゲートビクトリア搭載のSH-60Bヘリコプタースペイン空軍P-3M哨戒機さらにはCTF-150旗艦であるワスプ級強襲揚陸艦ボクサー搭載海兵隊ヘリであるAH-1W及びUH-1、及びギリシャ海軍のEUCTF-465旗艦イドラ級フリゲートプサラなどと共に海賊追跡した。およそ5時間追跡の後、シュペッサルトの武装警備隊及び臨検チームが7名の海賊拘束し、彼らの武器押収したアメリカ軍によれば海賊達ドイツ海軍補給艦民間船舶勘違いして襲撃した可能性があるとしている。 2009年4月26日イタリア客船海賊交戦し撃退した翌日スペイン海軍フリゲート艦ヌマンシア 」が、フランスセーシェル哨戒機インド海軍艦艇合同海賊追跡し現場付近に2隻の小型ボート発見した海賊はうち1隻を乗り捨て、9人が1隻のボート乗り移ったその後全員拘束された。拘束した場所がセーシェル領海内だったため、9人の身柄セーシェルの船に引き渡された。 2009年4月28日ロシア海軍太平洋艦隊大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」は、アデン湾東部において、アンティグア・バーブーダ国籍タンカー「ブラウィ・バンク」乗っ取り試みた海賊母船と2隻の高速ボート停止させ、29名の海賊拘留した海賊1名が負傷し損傷した海賊母船沈没した取調べ結果海賊メンバーには、ソマリ族の他、イラン人パキスタン人加わっていた事が判明した2009年5月4日ソマリア沖で韓国海軍が、海賊襲われ北朝鮮籍の貨物船初め救助北朝鮮船は韓国軍部隊に対して「大変感謝する」と伝えた2009年8月26日アメリカ海軍ヘリコプター追跡中の海賊から発砲される。これはアメリカ軍航空機対す初めての発砲とされる2011年1月21日韓国海軍特殊部隊UDT/SEALS(大韓民国海軍特殊戦旅団)が15日から海賊乗っ取られていた三湖海運のケミカルタンカー「三湖(サムホ)ジュエリー」に突入した銃撃戦の末、8人を射殺、5人を拘束した海軍特殊部隊人質全員(うち一人重傷)の救出成功し韓国海軍側の死者はなかった。この過程人質船長海賊放ったAK47の弾三発、特殊部隊放ったピストルの9ミリ弾かMP5短機関銃消音とみられる一発が当たり、海賊の弾が大腸肝臓のある腹部貫通して、これが生死にかかわる傷となった特殊部隊放った弾丸直接当たったものではなく、壁か床を跳ねて当たった跳弾であった同事件は韓国初の海賊事件国民参与裁判制度陪審制に相当)の対象とされ、海上強盗殺人未遂などで釜山地方裁判所起訴、うち1人死刑求刑対し無期懲役の判決下され1人懲役15年2人懲役13年判決受けた。5人全員控訴検察側も量刑不当理由控訴した。なお2010年10月以来韓国漁船「クムミ305」は乗っ取られたままであった2月9日に全乗組員解放された。 2012年12月25日ソマリア北東部プントランド海洋警察人質22人を海賊から救出

※この「各国海軍と海賊との交戦」の解説は、「ソマリア沖の海賊」の解説の一部です。
「各国海軍と海賊との交戦」を含む「ソマリア沖の海賊」の記事については、「ソマリア沖の海賊」の概要を参照ください。

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