麻薬とは? わかりやすく解説

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ま‐やく【麻薬/×痲薬】

読み方:まやく

中枢神経麻痺させ、陶酔感伴い、強い麻酔・鎮痛作用があるが、連用する薬物依存生じ物質アヘンおよびそれより抽出されるモルヒネ・コデインやコカインなどの天然麻薬と、塩酸ペチジンなどの合成麻薬とがある。


麻薬

【仮名】まやく
原文narcotic

感覚の喪失意識混濁引き起こす作用のある薬物通常は、鎮痛目的投与されるオピオイドのことを指す。

麻薬

作者谷恒生

収載図書新宿濁流警視庁歌舞伎町分室
出版社勁文社
刊行年月1996.7
シリーズ名ケイブンシャ文庫


麻薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 13:27 UTC 版)

麻薬(まやく、英語: narcotic痲薬とも)とは、通常はモルヒネヘロインのようなケシから生成される麻薬性鎮痛薬のオピエートオピオイドを指すが(定義1)、法律上の用語として、法律で規制された薬物を指して用いられることもある用語である(定義2)[1]アメリカ合衆国カナダの規制法によれば、オピオイドだけでなく、コカイン大麻を含む[1]。日本ではさらに麻薬及び向精神薬取締法(麻薬取締法)における、「日本の法律上の麻薬」の語が、それらとも異なって使用されている(定義3)。薬物全般は薬物 (drug) を参照。


  1. ^ 2007年10月、中国から日本に密輸出しようとした日本人3人に死刑が言い渡され確定した。
  2. ^ 麻薬及び向精神薬取締法 別表第一にて74の化学物質を定義のほか[36]、麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令でも追加定義している[26]
  3. ^ a b c 東京都知事指定薬物から薬事法の「指定薬物」に変更[37]。薬事法 第2条15では指定薬物を定義しており、麻薬及び向精神薬取締法に規定する麻薬及び向精神薬を含む[38]
  4. ^ 麻薬及び向精神薬取締法 別表第三にて10の化学物質を定義のほか[39]、麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令でも追加定義している[26]
  1. ^ a b c d e 世界保健機関 (1994) (pdf). Lexicon of alchol and drug term. World Health Organization. pp. 25-26, 47, 49. ISBN 92-4-154468-6. http://whqlibdoc.who.int/publications/9241544686.pdf  (HTML版 introductionが省略されている
  2. ^ 松下正明(総編集) 1999, pp. 112、120-121.
  3. ^ a b 松下正明(総編集) 1999, p. 109.
  4. ^ 松下正明(総編集) 1999, pp. 110–111.
  5. ^ a b c 松下正明(総編集) 1999, pp. 120–121.
  6. ^ 松下正明(総編集) 1999, p. 112.
  7. ^ Kathalijne Maria Buitenweg (2003年10月6日). “Working document on the UN conventions on drugs”. 2006年4月15日閲覧。
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  9. ^ a b c Axel Bugge (2017年10月28日). “アングル:米国の「オピオイド危機」、欧州にも波及の恐れ”. ロイター. https://jp.reuters.com/article/drugs-opioids-idJPKBN1CW0ST 2017年12月5日閲覧。 
  10. ^ ジェフリー・ライマン、ポール・レイトン 2011, p. 77.
  11. ^ 小林桜児「統合的外来薬物依存治療プログラム― Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program(SMARPP)の試み」(pdf)『精神神經學雜誌』第112巻第9号、2010年9月、877-884頁、NAID 10028059555 
  12. ^ 国際麻薬統制委員会 (2019年6月). “State responses to drug-related criminality” (PDF). International Narcotics Control Board. 2019年6月10日閲覧。
  13. ^ 国連開発計画・世界保健機関ら 2019.
  14. ^ a b c d e f ジェフリー・ライマン、ポール・レイトン 2011, pp. 71–75.
  15. ^ INCB holds consultations with Uruguay on cannabis legalization for non-medical purposes”. 国際麻薬統制委員会 (2021年1月4日). 2021年2月13日閲覧。
  16. ^ Brian Vastag (2009年4月7日). “5 Years After: Portugal's Drug Decriminalization Policy Shows Positive Results -”. Scientific American. 2021年2月9日閲覧。
  17. ^ Oregon becomes the first state to decriminalize small amounts of heroin and other street drugs”. CNN (2021年2月2日). 2021年2月9日閲覧。
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  19. ^ Frédéric Burnand (2017年4月28日). “麻薬撲滅は幻想、東南アジアでも麻薬政策の転換進む”. swissinfo. 2019年1月15日閲覧。
  20. ^ 島根県 : 薬物乱用の状況 各国の罰則[リンク切れ]
  21. ^ 無期拘禁刑に名称変更予定。
  22. ^ 仮釈放を認めない絶対刑の規定は一部州のみ。
  23. ^ 絶対的終身刑の規定は廃止されている。
  24. ^ 仮釈放を認めない絶対刑の規定は一部州のみ。
  25. ^ 死刑制度が停止状態であるため、実質、無期刑に引き下げられている。
  26. ^ a b c 麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令(平成二年政令第二百三十八号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年6月28日). 2019年12月28日閲覧。 “令和元年政令第四十七号改正、2019年7月28日施行分”
  27. ^ a b ツェンク & 田端 1996, p. 97.
  28. ^ アルフレッド・W・マッコイ 1974, pp. 上4-6.
  29. ^ クリストファー・ロビンズ 著、松田銑 訳『エア・アメリカ』〈新潮文庫〉1990年、369-370頁。ISBN 4-10-233101-8 
  30. ^ アルフレッド・W・マッコイ 1974, p. 上1.
  31. ^ a b Brian Winter (2012年9月26日). “U.S.-led "war on drugs" questioned at U.N.”. Reuters. http://www.reuters.com/article/2012/09/26/us-un-assembly-mexico-drugs-idUSBRE88P1Q520120926 2013年11月13日閲覧。 
  32. ^ 国際連合 (26 June 2013). "Secretary-General's remarks at special event on the International Day against Drug Abuse and illicit Trafficking". United Nations (Press release). 2013年11月13日閲覧
  33. ^ 「オピオイド危機」で儲けているのは誰か?麻薬系鎮痛剤オキシコンチンで数十億ドルを稼ぐ 秘密主義のサックラー一族”. Democracy Now! (2017年10月19日). 2017年12月5日閲覧。
  34. ^ メリナ・デルキック、河原里香・訳 (2017年10月27日). “米製薬大手、中毒性のオピオイド「密売」でCEOら逮捕 (Big Pharma Exec Arrested for Opioid Bribes)”. ニューズウィーク日本版. http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/10/ceo-13.php 2017年12月5日閲覧。 
  35. ^ UDV Wins Supreme Court Decision on Preliminary Injunction, 2006
  36. ^ 麻薬及び向精神薬取締法(昭和二十八年法律第十四号)別表第一(第二条関係)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2015年6月26日). 2019年12月28日閲覧。 “平成二十七年法律第五十号改正、2016年6月1日施行分。「第二条 この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。一 麻薬 別表第一に掲げる物をいう。」「別表第一(第二条関係)七十五 前各号に掲げる物と同種の濫用のおそれがあり、かつ、同種の有害作用がある物であつて、政令で定めるもの」”
  37. ^ 知事指定薬物”. 東京都福祉保健局. 2007年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月28日閲覧。
  38. ^ 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和三十五年法律第百四十五号)第2条(定義)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2016年12月16日). 2019年12月28日閲覧。 “平成二十八年法律第百八号改正、2018年12月30日施行分”
  39. ^ 麻薬及び向精神薬取締法(昭和二十八年法律第十四号)別表第三(第二条関係)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2015年6月26日). 2019年12月28日閲覧。 “平成二十七年法律第五十号改正、2016年6月1日施行分。「第二条 この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。六 向精神薬 別表第三に掲げる物をいう。」「別表第三(第二条関係)十一 前各号に掲げる物と同種の濫用のおそれがあり、かつ、同種の有害作用がある物であつて、政令で定めるもの」”



麻薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:58 UTC 版)

全身麻酔」の記事における「麻薬」の解説

レミフェンタニルアルチバフェンタニルフェンタニルモルヒネ塩酸モルヒネ拮抗薬にナロキソンがある。

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麻薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 06:34 UTC 版)

麻薬及び向精神薬取締法」の記事における「麻薬」の解説

モルヒネ、コカインなど麻薬に関する単一条約にて規制されるもののうち大麻を除く。それに加えて向精神薬に関する条約付表I対応したもの。ほとんどが幻覚剤である。

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麻薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 18:06 UTC 版)

オピオイド」の記事における「麻薬」の解説

詳細は「麻薬」を参照麻薬に関する単一条約」も参照 麻薬(narcotic)とは、通常麻薬性鎮痛薬として、この記事にて説明しているオピオイドや、またはさらにその狭義オピエート含めて指す用語である。しかし、そうした薬理学的な定義と関わりなく、一般用語あるいは法律上において、コカインや大麻などを含めた違法薬物指して用いられている場合がある。そのため、世界保健機関薬物に関する文書では、麻薬の語ではなく、より具体的な意味を持つオピオイドの語を用いている。 現在では「麻薬」という用語は社会的用語であり、薬理学的あるいは分子生物学的用語である「オピオイド」とは意味が異なる。「麻薬及び向精神薬取締法」で「麻薬」に指定されている薬剤が麻薬であり、オピオイド受容体とは関係しないものもある。例えば、オピオイドではない「ケタミン」は麻薬に指定されているので、「麻薬性非オピオイド鎮痛薬」になる。

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麻薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:01 UTC 版)

アフガニスタン」の記事における「麻薬」の解説

アフガニスタンは「黄金の三日月地帯」に属し、はじめ古代よりメソポタミア文明以来旱魃地域では医薬品抗がん剤モルヒネ鎮痛剤)「植物性アルカロイド」、麻薬のアヘンヘロインなどの原料となるケシ栽培伝統的に盛んで、ヘロイン全世界流通量90%以上をアフガン産が占めるなど世界一の麻薬密造国である。また、国内の麻薬依存者の数も深刻であり、2005年から2010年にかけての依存者数は最大150万人にも達したとされる政府麻薬対策省を設け撲滅にあたっているものの、予算人員の不足、麻薬に代わる産業育成などの問題もあり、未だに解決見ない国際連合薬物犯罪事務所年次報告書によれば2018年時点アフガニスタン南部タリバーン支配地を中心に推定2630,00ヘクタール面積ケシ栽培が行われている。 2013年頃からはケシ栽培使用する地下水汲み上げソーラーパネルによる太陽光電力電動式ポンプ使われ始め2020年時点でも普及進んでいる。これらは中長期的に見た場合軽油可動させるポンプより安価利益増やしやすいため、ケシ農業新規参入者生産量増加要因になると同時にこの分野の低炭素化進んでいる。

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麻薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 14:02 UTC 版)

シャーベット」の記事における「麻薬」の解説

ショービズシャーベットと言えば英国スラングではコカインを指す。

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麻薬

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リベリア内戦」の記事における「麻薬」の解説

これらの内戦では政府軍反政府軍両方戦闘中気分高揚するために麻薬を使用したとみられている。主に使用されていたのはコカインやカートなどであり、リベリア戦場において薬物必要不可欠なものになっていた。

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