オピオイド受容体とは? わかりやすく解説

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オピオイド受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 04:20 UTC 版)

オピオイド受容体(オピオイドじゅようたい、: Opioid Receptor)とはモルヒネ様物質(オピオイド)の作用発現に関与する細胞表面受容体タンパク質である。少なくとも4種類のサブタイプが存在しているが、いずれもGi/Go共役型の7回膜貫通型受容体である。以前は外因性の麻薬性鎮痛物質が結合する脳内の作用点として「オピエート受容体 (Opiate Receptor)」と称されたが、受容体タンパク質と結合する生理活性ペプチドとしてβエンドルフィンなどのオピオイドペプチドが発見されるに伴い、オピオイド受容体と呼ばれるようになった。


  1. ^ Cadet P, Mantione KJ and Stefano GB (2003). "Molecular identification and functional expression of μ3, a novel alternatively spliced variant of the human μ opiate receptor gene". J.Immunol.,170,5118–23. PMID 12734358


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オピオイド受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 18:03 UTC 版)

Gタンパク質共役受容体」の記事における「オピオイド受容体」の解説

アヘン成分および内在性ペプチドリガンドエンケファリンエンドルフィン等)を結合する

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オピオイド受容体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 18:06 UTC 版)

オピオイド」の記事における「オピオイド受容体」の解説

詳細は「オピオイド受容体」を参照 オピオイド受容体はμ(ミュー)、κ(カッパ)、δ(デルタ)、σ(シグマ)、ε(イプシロン)の5つ知られている。σはナロキソンによって拮抗されないため、特異的オピオイド受容体とは考えられなくなりつつある。εは内因性オピオイドであるβエンドルフィン結合性が高い以外あまりわかっていない。2007年現在、μ、κ、δの3つ特異的オピオイド受容体と考えられ、特にμとκが臨床医学では重要視されている。薬理学的にはμには2つ、κには3つのサブタイプ知られている。静脈麻酔ではμ1が鎮痛、μ2が呼吸抑制担っている考えられてμ1の特異的アゴニスト開発できれば非常に扱いやすい鎮痛薬になると考えられている。 μ1受容体 主に脊髄より上位中枢作用し鎮痛作用関わるとされている。鎮静作用プロラクチン放出作用知られている。μ受容体遺伝子としての実体はOprm1、もしくはMOR1と呼ばれる単一のものであるが、選択的スプライシングによって多数バリアント生じることが知られている。 μ2受容体 主に脊髄作用し鎮痛作用関わるとされている。μ2受容体その他の作用としては呼吸抑制徐脈血圧低下多幸感悪心、腸蠕動抑制オッディ括約筋収縮排尿障害筋硬直縮瞳などがあげられるκ受容体 主に脊髄作用して鎮痛作用関わるとされている。その他の作用としては鎮静不快感幻覚せん妄ADH分泌低下知られている。内因性オピオイドダイノルフィン類と親和性が高いことが知られている。κ受容体遺伝子としての実体はOprk1、もしくはKOR呼ばれるのであるδ受容体 主に脊髄作用して鎮痛作用関わるとされている。その他の作用としては掻痒感がある。内因性オピオイドエンケファリン類と親和性が高いことが知られている。δ受容体遺伝子としての実体はOprd1、もしくはDOR呼ばれるのである σ受容体 オピオイドレセプターであるが鎮痛作用はなく他のオピオイドレセプターと異な作用をもつ。呼吸促進頻脈血圧上昇散瞳といった作用知られている。

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