タリバーン【Taliban】
タリバーン(たりばーん)
ソ連(当時)がアフガニスタンを侵攻した1979年以後、アフガニスタンでは政治各派の勢力争いが内戦にまで発展していた。そのような状況の中で、パキスタン系のイスラム神学校の出身者が中心となり、1994年に「タリバーン」を結成した。
タリバーン(タリバンとも表記する)は、イスラム原理主義の一勢力だが、その教義は他のイスラム原理主義者から見ても異色だとされている。例えば、女性が就学することや労働することを禁止し、女性の社会的な役割を制限するという規律がある。
勢力を拡大してきたタリバーンは、1996年 9月27日、アフガニスタンの首都カブールを制圧し、実効的な支配を確立した。現在、イスラム国家の樹立を宣言するまでになっている。
ところが、1998年以降、国際的なテロリストとの関係が明らかになると、タリバーンは国際社会から見放されるようになった。1999年11月15日には、国連安全保障理事会の決定により、経済制裁が発動されている。
タリバーンがバーミアンにある仏像など仏教遺跡の破壊を始めたことで、世界中から非難の声が上がっている。ただ、このような行動に出る理由については、仏像の崇拝がイスラム教の教えに反するとしているだけで、はっきりしたことは分かっていない。
(2001.03.08更新)
ターリバーン
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