パーム‐ゆ【パーム油】
読み方:ぱーむゆ
パ-ム油
パーム油
パーム原油には遊離脂肪酸含量によって品質に多くの段階(3%から45%)があり、またパーム油はカロチンを多量(0.05~0.2%)に含むためオレンジ色を呈する。また、特有の芳香がある。 沃素価44~60、鹸化価190~209、比重d0.898~0.905、屈折率n1.453~1.459、不鹸化物1.0%以下、融点27~50℃の固体脂で、脂肪酸組成は、ラウリン酸0~1%、ミリスチン酸1~2%、パルミチン酸39~46%、ステアリン酸3~5%、オレイン酸38~44%、リノール酸8~11%である。用途としては、我が国では95%が食用(マーガリン・ショートニング、フライ用・製菓用油等)であり、残りが工業用(鉄鋼の圧延用、石鹸、ろうそくの製造)に用いられる。なお、精製パーム油を分別したものにパームオレイン、パームステアリンがあり、JAS規格では前者は40℃で清澄なもの、後者は60℃で清澄なものとされている。 |
パーム油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 01:57 UTC 版)
パーム油(パームゆ、 英語: palm oil)はアブラヤシの果実から得られる植物油である。通常ギニアアブラヤシ(学名 Elaeis guineensis)から得られる。飽和脂肪酸が多くその内訳はパルミチン酸が最も多く、次に一価不飽和脂肪酸のオレイン酸に富み、およそ8割をこの2つの脂肪酸で占める。同じアブラヤシから得られるものとしてパーム核油がある。パーム油が果肉から得られるのに対し、パーム核油は種子から得られるもので、組成も性質も異なる。
- 1 パーム油とは
- 2 パーム油の概要
パーム油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/20 05:07 UTC 版)
「インドネシアのエネルギー資源」の記事における「パーム油」の解説
2014年9月時点でパーム油工場廃水発電による1メガワットの発電実験計画が開始され、パーム油工場が多数ある。
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パーム油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:11 UTC 版)
パーム油の主要な生産国はマレーシアとインドネシアである。近年、インドネシアではパーム油の潤滑油利用の工業分野の発展が盛んに行われており、液固体脂の分別、油脂分解、脂肪酸誘導体の開発が行われている。
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パーム油
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 23:40 UTC 版)
脱石油、脱炭素化でバイオマス発電のための植物由来の燃料の需要が伸びる中パーム油の生産も伸び、無計画な農地開発の為に多くの森林が消失し、そこに住む多くの野生動物のすみかと食料を奪い命を奪っている。インドネシアのスマトラ島では、1985年には58%あった森林が2016年には24%に減少している。また、ボルネオ島でも、2005年に70%あった森林が2015年には53.9%に減少している。今後生産量が3倍に増えるとの予測もあり森林破壊が更に加速度的に進む可能性がある。そのためパーム油の持続可能な生産と利用を目指ざす、国際組織RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil、持続可能なパーム油のための円卓会議)を設立し、環境に配慮しているか評価し認証するなどの取り組みをしている。パーム油は他の作物に比べて油の生産性の高い植物であり、同じ1ヘクタールから採れる菜種油が0.59トンとするとパーム油は3.8トンととても効率がよく、計画的な農地開発生産をすれば環境に優秀な作物でもある。 「プランテーション」も参照
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「パーム油」の例文・使い方・用例・文例
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