ニューアーク・リバティー国際空港 概要

ニューアーク・リバティー国際空港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 03:58 UTC 版)

概要

ニューヨーク/JFKニューヨーク/LGAと共に、ニューヨーク市の玄関口の一つである。他の2空港がニューヨーク州にあるのに対して、ニューアーク国際空港はハドソン川を挟んだ対岸のニュージャージー州にあるものの、ニューヨーク市街地中心部に最も近い空港である。ただ空港近辺のホテルは、ニューヨーク州よりも安いことが知られている。ニューヨーク都市圏で最初に開業した空港であり、また航空会社が支払う空港使用料が世界で2番目に高い空港である[3]。その位置関係はニューヨーク市域の空港一覧を参照。

アメリカ国内線のみならず国際線も多数乗り入れているが、ジョン・F・ケネディ国際空港に比べて発着枠に若干余裕があるため、比較的混雑は少ない。ただし、ユナイテッド航空[4]ハブ空港として使用しているため、同社便及び同社便に対する乗り継ぎを目的とした便が集中する時間帯は離着陸を待つ飛行機で混雑する。

2001年9/11テロ事件の犠牲者を追悼するかたちで従来の名称に「リバティー」が加えられ、「ニューアーク・リバティー国際空港」となった。

なお、現地の地名Newarkは、ニューアークではなくヌーワークといったほうがアメリカ英語発音に近い。

ターミナル

ニューアーク・リバティ国際空港は3つの旅客ターミナルが設けられている。ターミナルAおよびターミナルBは1973年に完成し、最上階が出発、中階が到着、地上階が航空業務に当てられている3層構造からなっている。各ターミナル間はエアトレインモノレール)で結ばれている。

それぞれのターミナルには3つの番号が付けられたコンコースが設けられている。例えばターミナルAはコンコースA1、A2、A3に分かれている。ゲート番号はすべてのターミナルを通して連続している。

ターミナルA

ターミナルAには10から39まで、27のゲートがある。このターミナルには入国管理施設が設置されていないため、カナダからの便を除き他国から到着する便は使用できない(国際線の出発には、このターミナルも利用されている。)。

航空会社 就航地(2020年5月現在)[5]
アメリカン航空 シカゴ/ORDシャーロットダラスデンバーフェニックスマイアミ
アラスカ航空 サンディエゴサンノゼサンフランシスコシアトルポートランドロサンゼルス/LAX
ジェットブルー航空 サントドミンゴサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス
サンファン
オーランドタンパパームビーチフォートマイヤーズフォートローダーデールボストン
エア・カナダ カルガリーモントリオールオタワトロントバンクーバー

ターミナルB

ターミナルBには40から68まで、23のゲートがある。出入国管理施設があり、国際線や外国籍航空会社に利用されている。

航空会社 就航地(2020年5月現在)[5]
デルタ航空 アトランタボストンシンシナティソルトレイクシティデトロイトミネアポリス=セントポール
フロンティア航空 カンクン
サンファン
サンサルバドル
アトランタ、オーランド、サンノゼ、フェニックス、マイアミ、ラスベガスローリー
スピリット航空 サンファン
アトランタ、オースティン、オーランド、シャーロット、ダラス、タンパ、ナッシュビルニューオーリンズフォートローダーデールマートルビーチ、ラスベガス
アレジアント・エア アシュビル英語版シンシナティノックスビル英語版サバンナ英語版バルパライソ英語版
エリート航空英語版 ベロ・リーチ英語版
サンカントリー航空 ミネアポリス=セントポール
アイスランド航空 レイキャヴィーク
アビアンカ・エルサルバドル サンサルバドル
エア・インディア ムンバイ
エアリンガス ダブリン
エチオピア航空 アディスアベバ
ロメ
エル・アル航空 テルアビブ
LOTポーランド航空 ワルシャワ
エミレーツ航空 ドバイ
アテネ
オーストリア航空 ウィーン
キャセイパシフィック航空 香港
Jet2.com バーミンガム(季節運航)
シンガポール航空 シンガポール
スイス インターナショナル エアラインズ チューリッヒ
スカンジナビア航空 ストックホルム
コペンハーゲン
オスロ
ターキッシュ エアラインズ イスタンブール
ルフトハンザドイツ航空 フランクフルトミュンヘン
中国国際航空 北京
TAPポルトガル航空 リスボンポルト
ニュージーランド航空 オークランド
ビバアエロブス カンクン
ポーター航空 トロント
ラ・コンパニー パリ
レベル パリ(オルリー)

ターミナルC

ユナイテッド航空専用のターミナルである。出入国管理設備が完成し、国際線にも使用されるようになった。ターミナルCだけではゲートが足りないため、ユナイテッド・エクスプレスの一部の路線はターミナルAを使用しているほか、一部の国際線はターミナルBに到着する。

航空会社 就航地(2020年5月現在)[5]
ユナイテッド航空
アメリカ国内
アトランタアンカレッジ(季節運航)、インディアナポリスオースティンオーランドオールバニオクラホマシティ(季節運航)、オマハカンザスシティキーウェストグランドラピッズ英語版クリーブランドグリーンズボログリーンビル英語版コロンバスサクラメントサバンナ英語版サラソータ英語版サンアントニオサンタアナサンディエゴサンフランシスコシカゴシャーロットジャクソン(季節運航)、ジャクソンビルシラキューズシンシナティセントルイスソルトレイクシティダラスワシントンD.C.タンパチャールストン(季節運航)、デトロイトデンバーナッシュビルニューオリンズノーフォークバーリントンバッファローバンゴー英語版ピッツバーグヒューストンフェイエットビル(季節運航)、フェニックスフォートローダーデールプロビデンスボーズマン空港英語版(季節運航)、ボストンポートランドホノルルマートルビーチマイアミマディソン英語版ミネアポリス=セントポールミルウォーキーメンフィスラスベガスラピッドシティ英語版(季節運航)、リッチモンドルイビルリッチモンドローリーロサンゼルスロチェスターワシントンD.C.
アジア
デリームンバイ
北京上海
香港
東京(成田)東京(羽田)
テルアビブ
北アメリカ
ケベックハリファックスバンクーバートロントモントリオール
カンクンメキシコ・シティプエルト・バヤルタサン・ホセ・デル・カボ
カリブ海地域
アンティグア島
プエルト・プラタプンタ・カナ
ハバナ
サンホセリベリア
ベリーズシティ
ナッソー
バミューダ
オラニエスタッド
ボネール島(季節運航)
キュラソー島(季節運航)
セント・マーチン島
アグアディラ英語版サンファン
パナマシティ
セントルシア
グランドケイマン島
バセテール(季節運航)
モンテゴベイサン・ペドロ・スーラ
エルサルバドル
プロビデンシアレス島
シャーロット・アマリー
ポートオブスペイン
南アメリカ
サンパウロ
リマ
ボゴタ
ヨーロッパ
ロンドングラスゴーマンチェスターエディンバラ
パリ(シャルル・ド・ゴール)ニース
フランクフルトベルリン
ミラノローマヴェネツィアナポリ(季節運航)、パレルモ
アムステルダム
ジュネーヴ
プラハ
シャノン
リスボン
アテネ
ブリュッセル
マドリードバルセロナ
アフリカ
ケープタウン

就航都市

国際線 


  1. ^ FAA Airport Form 5010 for EWR (PDF) , retrieved 03/15/2007
  2. ^ General Information”. Panynj.gov. 2021-Dec-19閲覧。
  3. ^ 成田国際空港 グリーンポートレポート 2007年8月号8ページ(PDFファイル)
  4. ^ 元は旧コンチネンタル航空のハブであり、さらに元をたどるとコンチネンタル航空に吸収されたピープル・エキスプレスのハブであった。
  5. ^ a b c ニューアーク・リバティー国際空港 就航都市・路線一覧”. Flyteam. 2020年5月6日閲覧。
  6. ^ Penn Stationと略されて表記されたり、係員との会話でも"Penn Station"と略されることがある。なお、ニューアーク側にもペンシルベニア駅(ペンシルベニア駅 (ニューアーク))があるが、明らかに旅行客(スーツケースを持っている等)と見られる場合はニューヨーク・ペンシルベニア駅であると捉えられることがほとんどで、あまり混乱することはない。ニューアーク国際空港駅から乗車した場合、ニューヨーク・ペンシルベニア駅は終点のため、途中下車しなければよい。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニューアーク・リバティー国際空港」の関連用語

ニューアーク・リバティー国際空港のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニューアーク・リバティー国際空港のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニューアーク・リバティー国際空港 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS