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ジギタリス【(ラテン)Digitalis】

読み方:じぎたりす

オオバコ科多年草。高さ約1メートル長楕円形。夏、の頂に長い穂を出し、下から順に紅紫色釣鐘状の花を開く。有毒強心薬として用いる。ヨーロッパ原産で、観賞用に栽培もされる(きつね)の手袋。《 夏》


ジギタリス 【Digitalis】

ジギタリス属多年草欧州原産薬用観賞用一名狐の手袋」。ジギタリスはラテン語の〈指〉の意に由来し魔除植物とされ、また古代ギリシアでは罰の象徴とした。イギリスでは死霊宿る妖精の草とし、家や船中入れるのを嫌った名があるのは、の尾も魔除とされるので、そういった関係からかといわれる花言葉は「不誠実」「華麗」など。

ジギタリス

【仮名】じぎたりす
原文】digitalis

うっ血性心不全などの心臓のいくつかの病態対す治療薬生成するのに用いられる物質。ジギタリスは、Digitalis purpureaキツネノテブクロ)という植物の乾燥させたものから生成されている。強心配糖体一種である。

ジギタリス

(digital is から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/10 09:50 UTC 版)

ジギタリス
Digitalis purpurea
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: ジギタリス属 Digitalis
学名
Digitalis L.
タイプ種
Digitalis purpurea L.
英名
Digitalis(通称はFoxglove)

ジギタリス(実芰答里斯[1][注釈 1]: Digitalis)とは、オオバコ科[注釈 2]ジギタリス属(キツネノテブクロ属、学名: Digitalis)の総称である。狭義ではジギタリス属の特定のキツネノテブクロ、学名:Digitalis purpurea)を指す。

解説

地中海沿岸を中心に中央アジアから北アフリカ、ヨーロッパに20種あまりが分布する。二年草多年草だけでなく、低木も存在する。園芸用に数種が栽培されているものの、一般にジギタリスとして薬用または観賞用に栽培されている種は、Digitalis purpureaである。

学名のDigitalis(ディギターリス)はラテン語で「」を表すdigitusに由来する。これは花の形が指サックに似ているためである。数字のdigitやコンピューター用語のデジタル(ディジタル、digital)と語源は同じである。大きさは最大200cmぐらいになる。

逸話

西洋でジギタリスには、暗く寂れた場所に繁茂し不吉な植物としてのイメージが有るとされる。いけにえの儀式が行われる夏に花を咲かせるため、ドルイド達に好まれると言われる。

魔女の指抜き」「妖精の帽子」「妖精の手袋」「魔女の手袋」などと呼ばれていた地域もある。悪い妖精がこの花をきつねにあげた。きつねが足に巻くと、足音がしなくなり、大手をふって鶏舎のまわりをうろつくことができた。そのため、「キツネの音楽」「キツネの鈴」「キツネの手袋」などとも呼ばれている[2]

メーテルリンクは「憂鬱なロケットのように空に突き出ている」と形容している。

栽培

花を目的として、花壇などで栽培されている。開花は5月から6月頃で、ベル状の花を咲かせる。

苗は、早春から春にかけて流通する。種から育てる場合、5月から6月が種播きの適期で、ほぼ1年後に開花する。種子はかなり細かいので、浅い鉢に播き、受け皿で吸水させて発芽させる。光に当たることで発芽する性質(光発芽種子)なので、覆土は薄くかける程度にする。水はけの良い土地を好むが、高温多湿にやや弱く、日本の暖地では栽培が難しい。

毒性と薬効

ジギタリスは全草に毒を有するため、観賞用に栽培する際には取り扱いに注意が必要である。ジギタリス中毒とも呼ばれる副作用として、不整脈や動悸などの循環器症状、嘔気・嘔吐などの消化器症状、頭痛眩暈などの神経症状、視野が黄色く映る症状(黄視症)などが挙げられる。

その機序は、細胞膜にあるNa+ K+ ATPaseを阻害して、細胞内のNa+およびCa2+濃度を上昇させ、心筋の収縮性を亢進させる事である。

ジゴキシン製剤の薬瓶

ジギタリスの葉を温風乾燥した物を原料としてジギトキシンジゴキシン、ラナトシドCなどの強心配糖体を抽出していたが、今日では化学的に合成される。古代から切り傷や打ち身に対して薬として使われていた。1776年に、英国のウィリアム・ウィザリング強心剤としての薬効を発表した[3]。それ以来、鬱血性心不全の特効薬としても使用されている。以前は日本薬局方Digitalis purpurea を基原とする生薬が「ジギタリス」「ジギタリス末」として医薬品各条に収載されていたが、いずれも第14改正日本薬局方第2追補(2005年1月)で削除された。

ゴッホが「ひまわり (絵画)」などで鮮やかな黄色を表現したのは、ジギタリスの服用による副作用の黄視症だったのではないかという説もある[4][5]。なお、ゴッホの晩年の作品「医師ガシェの肖像」には、ジギタリスが描かれている。

相互作用

カルシウム拮抗剤との薬物相互作用が報告されている[6]

下位分類

  • Digitalis canariensis L.
  • Digitalis cariensis Boiss. ex Jaub. & Spach
  • Digitalis ciliata Trautv.
  • Digitalis davisiana Heywood
  • Digitalis dubia Barb.Rodr.
  • Digitalis ferruginea L.
  • Digitalis grandiflora Mill. オオバナジギタリス
  • Digitalis isabelliana (Webb) Linding.
  • Digitalis laevigata Waldst. & Kit.
  • Digitalis lanata Ehrh. ケジギタリス
  • Digitalis leucophaea Sm.
  • Digitalis lutea L. キバナジギタリス
  • Digitalis mariana Boiss.
  • Digitalis micrantha Roth ex Schweigg.
  • Digitalis obscura L.
  • Digitalis parviflora Jacq.
  • Digitalis purpurea L. キツネノテブクロ(狭義のジギタリス)
  • Digitalis sceptrum L.f.
  • Digitalis thapsi L.
  • Digitalis trojana Ivanina
  • Digitalis viridiflora Lindl.

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ 実芰答利斯、実芰答利私などとも当てる。なお、中国名は毛地黄である。
  2. ^ 従来の分類法新エングラー体系ではゴマノハグサ科に分類されている。

出典

  1. ^ 金沢庄三郎 編「ジギタリス(実芰答里斯)」『広辞林』(新訂)三省堂、1934年、836頁。 
  2. ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、168頁。 
  3. ^ 木下武司 「強心薬ジギタリスのお話」 帝京大学薬学部附属薬用植物園
  4. ^ ダウンシーとラーション著、柴田譲治訳『世界毒草百科図鑑』55ページ(2018年、原書房刊)
  5. ^ W N Arnold, L S Loftus (1991). “Xanthopsia and Van Gogh's Yellow Palette”. Eye (Lond) 5 (Pt 5): 503-10. doi:10.1038/eye.1991.93. PMID 1794418. 
  6. ^ ジギタリスとCa拮抗薬の薬物相互作用 臨床薬理 Vol.24(1993) No.1 P237 - 238

参考文献

  • A・レウィントン「暮らしを支える植物の事典」(八坂書房
  • アリス・M・コーツ「花の西洋史事典」(八坂書房)

外部リンク




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