as much as
「as much as」とは、それと同じ程度に・ほとんど同然であることを意味する英語表現である。
「as much as」とは・「as much as」の意味
「as much as」とは、主に「~だけ」「~するだけの量で」「~と同じ程度に」「なんと~(数値)」「ほとんど(~も同然)」「事実上」「~ではあるが」などを意味する英語表現。副詞句としては「好きなだけ」「以前よりは慣れた」「なんと15ドルもの金額を」のように、何かを別のものと照らし合わせて、それくらい多いか、それに相当するということを表現する。アメリカ英語における接続詞句としては、「~ではあるが」という意味があり、これは「much as」と同じ使い方である。「as much as」の語源・由来
「as much as」は14世紀ごろには英語で使われていたフレーズで、中期英語の「as muche as」に由来する。「as」は古英語の頃から、比較や等価を示すのに使われてきた。「much」の語源は、古英語の「mycel(量や程度が大きい)」で、greatやlargeに相当する表現である。「as much as」の覚え方
「as」は「同様に」という意味があり、「much」は「多くの、たくさんの」という意味の表現である。「as A as B」で、AとBが同じくらいであると捉えると、「as much as B」は、「Bと"much"を同じくらいにする」「Bを多量にする」という意味合いになる。「as much as you can」であれば、「"あなたができること"をたくさんにして、そのくらいの量で」というイメージ、「as much as he has」であれば、「彼が持っているものを多量ととらえて、それと同じくらい」のようにイメージすると、フレーズの意味が理解しやすくなる。「as much as」と「as many as」と「as well as」の違い
「as much as」と「as many as」と「as well as」はどれも、「~と同じくらい」を意味する、似通った比較の表現である。「as much as」は不可算名詞に使用するが、「as many as」は可算名詞に使用するという違いがある。以下の表現では、「あなたが思うほど」は数えられないのでmuch、「3軒の別荘」は数えられるのでmanyを使用している。「I haven't grown as much as you think.(私はあなたが思うほど成長していない)」「He has as many as three cottages.(彼は3軒も別荘を持っている)」「as well as」は「~と同様に」「~と同じくらい上手く」を意味する表現で、質に重点を置いた表現である。「as much as(~と同じくらい)」も似た表現であるが、こちらは量に重点を置いているという違いがある。"私は彼女と同じくらい勉強した"と言うとき、勉強の仕方など質を強調するときは「I studied as well as she did.」、勉強時間など量を強調するときは「I studied as much as she did.」を使用する。
「as much as」の類語
「as much as(~も同然)」の類語は、「approximately(ほとんど)」「nearly(ほぼ)」「virtually(実質的に)」がある。「~もの多量を」という意味では、「substantial(相当な)」「considerable(かなりの)」「extensive(広範囲な)」が挙げられる。「as much as」を含む英熟語・英語表現
「as much as possible」とは
「as much as possible」とは、「できるだけ」「少しでも多く」を意味する英熟語である。「We also want to participate as much as possible.(私たちもできるだけ参加する)」「Limits surface reflection as much as possible.(表面の反射をできるだけ抑える)」のように用いられる。
「not as much as」とは
「not as much as」とは、「~ほどではない」を意味する英語表現である。後ろの表現と比較して、それと同等ではないことを言い表せる。「I don't have as much time as you [have].(私はあなたほど時間がない)」の例では、「not as much O[目的語] as S[主語] V[動詞](SがVするくらいの量のOではない)」の構造で、youの後ろにあるhaveは省略される。
「as much A as B」とは
「as much A as B」とは、「Bと同じ量のA」「Bするぐらいの量のA」を意味する英語構文である。「I'll give you as much money as you want.(君がほしいだけのお金をあげよう)」という例では、「as much O[目的語] as S[主語] V[動詞](SがVするくらいの量のOを)」という構造になっている。また「It is as much your fault as mine.(それは私も悪いが、あなたも同様に悪い)」の例では、AとBに名詞を置いて、両者を比較する形式を取っている。
「by as much as」とは
「by as much as」とは、「(なんと)~もの量で」という意味の英熟語である。後ろに数値を続けて、「~ほどに多量を」というニュアンスで使用する。「Prices have risen by as much as 20 percent.(物価は20%も上昇している)」「Loading time can be cut by as much as 50%.(起動時間を50%も短縮できる)」のような使い方がある。
「as much as」の使い方・例文
「~ではあるが」という接続詞の用法では、次のように用いられる。「As much as I don't want to, I have to agree with that.(嫌々ながら、それに同意せざるを得ない)」「~と同様に」という意味では、「Deprived coastal communities in the South East need funding as much as those in the North.(南東部の恵まれない沿岸地域は、北部の地域と同様に資金を必要としている)」「Ghosts like a pint as much as the rest of us.(幽霊も我々と同様に、一杯の酒を好む)」のように使用できる。
「~もの数値を」という言い方では、以下のような表現がある。「to achieve savings of as much as 40 percent in energy and operating costs.(エネルギーと運用コストについて40%もの削減を達成する)」「They now lets developers charge as much as 10,000 dollars for an app.(アプリ開発者に1万ドルもの料金を請求できるようになった)」
「できる限り」という言い回しは、「Respect their shareholder interests as much as possible.(株主の利益をできる限り尊重する)」のような使い方がある。
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