WELLとは? わかりやすく解説

well

読み方:ウェル

「well」とは、英語で「上手に十分に・満足に」、「元気だ健康だ」、「ええと・おやおや」などの意味用いられる表現である。「井戸・たて穴」を意味する語義もある(同形同音異義語)。

上手に十分に・満足に」という意味の「well」は副詞であり、「元気だ健康だ」という意味では形容詞、「ええと・おやおや」という意味の場合間投詞感動詞)である。「井戸・たて穴」を意味する「well」は名詞である。

「井戸」意味する名詞の well は「(井戸のごとく)湧き出す湧き出る噴き上がるこみ上げる」という意味の動詞として用いられる場合もある。

「well」の語源・由来

「well」の語源ゲルマン祖語起源とする古英語wel」である。この「wel」は「豊富な」「非常に」という意味を持ち形容詞間投詞としてもすでに用いられていた。14世紀後半から「wel」が「満足に」といったニュアンスを持つようになり、現在の「well」に至る。

「well」と「good」の違い

「well」も「good」ともに「良い」「上手」といった意味を持つが、「well」は基本的に副詞として用いられ、「good」は形容詞である。したがって動詞修飾するのが「well」、名詞修飾するのが「good」となる。ただし「well」は形容詞としても使用されることに加え口語表現として「good」が副詞のように使われるケース増えている。

「well」を含む英熟語・英語表現

As wellとは


おまけに」「同様に」「その上」といった意味を持つ。

We wellとは


動詞前にくっつくことで、「私たちはよく~する」という表現になる。

Very wellとは


「とてもいい」という意味で使われる他、相手方からの注文依頼に対して使用することで「かしこまりました」「承知した」「いいでしょう」などの意味を持つ。

非常にwellとは


「とてもいい」を意味する表現で、インターネット・ミームとして動画タイトルSNS用いられている。

How wellとは


疑問文前にくっつくことで、「どのくらい上手にできますか?」という表現になる。また通常の文の前にくっつくことで感嘆表現となり、「なんとすばらしい~」「本当上手に~」といった意味を持つ。

Well whatとは


相手発話促すように、「さて」「どれ」「それで」といった意味になる。

Be wellとは


「健康である」「具合がいい」「調子がいい」といった意味を持つ。

「well認証」とは

「well認証」とは、2014年アメリカのデロス・リビング社により考案され建造物空間評価システムである。オフィス従業員快適に働けるかという観点から評価し書類現地での性能検査により審査が行われる。基準満たして審査合格する獲得点数により「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の認証貰える。

「A well」とは

「A well」とは、「well」を名詞として使用し「井戸」「泉」「鉱泉」「吹き抜け」などを意味する

「well」を含むその他の用語の解説

Well-beingとは


「健康」を意味する1948年世界保健機関(WHO)による定義によれば肉体的精神的社会的に満たされた状態」を指し日本国政府や各企業が「Well-being」の向上に向けて様々な取り組みをしている。

wellnessとは


より良く生きようとする生活態度」と約される1961年アメリカ医者ハルバート・ダンにより提唱され、「wellness」という言葉世界広く行き渡った。「health」が肉体的な健康を指すのに対して、「wellness」は精神的な健康を含む広範囲の意味使用され生活の質高めることを追求することをも意味する

「well」の使い方・例文

「well」を副詞として使う例文として、「Even though he just came to Japan, he speaks Japanese quite well.(彼は日本に来たばかりなのに、かなり上手に日本語を喋る。)」と表現される。「well」を形容詞として使う例文として、「She looks well today.(今日の彼女は健康そうに見える。)」となる。「well」を名詞として使う例文として、「Deeply dug wells are now dry.(深く掘られ井戸は、今では枯れている。)」となる。「well」を間投詞として使う例文として、「Well, how do you want to spend your time?(それで、あなたはどう過ごしたいのですか?)」と表現される

WELL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 02:48 UTC 版)

Whole Earth 'Lectronic Link
URL well.com
開始 1985年2月[1]

Whole Earth 'Lectronic Link(通称:The WELL)とは世界的な仮想共同体のひとつ。

運営され続けている仮想共同体の中で最古の部類に入る。2012年6月時点で会員数は2,693人[2]インターネットコミュニティとしてよく知られるものの、電子メール、シェルアカウント、ウェブページサービスも提供している。WELLのディスカッションやトピックスではユーザーの性格や興味に基づくことから些細なことから非常に重大なことまで扱われる範囲は広い。

歴史

WELLは1985年にスチュアート・ブランドラリー・ブリリアントによって創設され、名前はWhole Earth Catalogを含むブランドの初期プロジェクトを部分的ながら参考にしたものである。当初はダイヤルアップ接続でアクセスする電子掲示板(BBS)として始めており、初めて商業トラフィックが可能になった1990年代初期における最初のダイヤルアップISPの1つとなり、インターネットやウェブ技術が進化するに従い現在の形になった。マシュー・マクルーアが結成した最初のオリジナル運営チームにはクリフ・フィガロとジョン・コートが早期に加わり、初期ユーザーとの協働作業で仮想共同体の概念を育てていった。1994年から1999年までWELLを管理していたのはウォーキングシューズメーカーのロックポート社英語版設立者であるブルース・カッツで、1999年以降管理していたのがSalon.comで、スコット・ローゼンバーグ英語版といった創設者の一部は過去、WELLに定期的に参加していた。1991年、フィガロに雇われたゲイル・アン・ウィリアムズ英語版は現在に至るまで管理を続けている。

WELLの歴史で特筆されるのは後に電子フロンティア財団を設立するジョン・ペリー・バーロウジョン・ギルモアミッチ・ケイパーが最初に集った場所がWELLのフォーラムだったことや、初期から積極的に参加していたハワード・ラインゴールドはWELLで得た経験を元に『The Virtual Community(邦訳:『バーチャル・コミュニティ -コンピューター・ネットワークが創る新しい社会』)』を執筆したこと、1980年代終わりから1990年代初期にかけてグレイトフル・デッドのファン、特にコンサートの追っかけにとってメジャーなオンラインミーティングの場ともなったことや、ケビン・ミトニックへの追求と逮捕を描いた小説『テイクダウン』にWELLが登場したことである。

本拠地は創設時点でカリフォルニア州サウサリートだったが、現在はサンフランシスコにある。

2005年8月、サロン・メディア・グループは他事業に集中するためWELLの売却を模索していることを発表した。2006年11月、WELLはプレスリリースにて「サロンは最適な買収者を見つけられなかったものの現在企業の最善利益としてWELL売却の模索を一切中断し事業を維持することを決定した。」と述べた[3]

2012年6月、サロンは再度WELLの売却を模索するが加入者に金融的な約束を負わせないことを発表した上、ドメイン名well.comの購入に興味を示す団体との協議に入ったことや5月末までに残っていたWELLのスタッフを解雇したことも合わせて発表した[4]。コミュニティはWELL自体と重要なスタッフを再雇用するために資金を集めたことで[5]、同年9月、サロンはWELLを登録メンバーの集団に売却した[6]

ディスカッションのトピックス

WELLはカンファレンスと呼ばれる一般的な主題分野に分けられている。カンファレンスはメンバーの関心が反映される上、芸術、健康、ビジネス、地域、趣味、スピリチュアル、音楽、政治、ゲーム、ソフトウェアと多岐にわたる。

カンファレンス内ではメンバーはトピックスと呼ばれる別々の会話スレッドを興味のある特定の話題に基づいて新設することが出来る。例として、メディアに関するカンファレンスではニューヨーク・タイムズ、メディア倫理、コミック・ストリップ作品であるルアンそれぞれ専門的に扱ったトピックス、ローカル的なカンファレンスの例としてサンフランシスコにおけるレストラン、市政、近所で起きたニュースを扱ったトピックスがある。

カンファレンスにも「ulist」と呼ばれるカンファレンスホストが利用可能メンバーを制限できる「プライベート」と全メンバーが閲覧できる「パブリックカンファレンス」がある上、いくつかの「フィーチャープライベート(featured private)」や「プライベートインディペンデント(private independent)」のカンファレンス(例として「Women on the WELL」や「Recovery」)はWELLのディレクトリに列挙されているが、アクセスに関してはプライバシーやメンバー制限の理由で限られている。ただ、メンバーはこれらのカンファレンスにアクセスできる権利を申請することは可能である。その他にも一覧には無い数多くの「シークレットプライベート」カンファレンスも存在する。これらのカンファレンスの名前は公に公開されているが、内容、ホスト、参加メンバーについては特定のカンファレンスメンバーによって公開が制限されている。プライベートカンファレンスのメンバーは招待されることで加わることができる。メンバーは自身のパブリックやプライベートインディペンデントカンファレンスを作成することが可能。

方針と管理

WELLの管理者にはザ・ファーム英語版と呼ばれる1970年代のコミュニティのベテランだったマシュー・マクルーアとクリフ・フィガロが務めており。1998年よりプルトニウム・プレイヤーズという政治風刺グループの代表のひとりとして知られていたゲイル・アン・ウィリアムズが管理者に加わっている。協働作業において、カウンターポイントと不敬はWELLのコミュニティでリスペクトのある価値とされ、20年以上の間、普通でない管理者達によって育まれている。

カンファレンスはやり取りの指導や礼儀、適切性に基づくカンファレンス規則を実施することが出来る「カンファレンスホスト」によって管理されている。初期の全ホストは社員によって選定されていた。1995年、ゲイル・アン・ウィリアムズが規約を改正しメンバーがフォーラムを作成できるようになった。完全メンバーレベルでの参加者は任意のテーマに基づき、ローカルルールも自由に設定できる「独立した」個人カンファレンス(WELLのメンバーが閲覧可能か制限されたメンバーリストで列挙されているメンバーがプライベート閲覧できるか設定できる)を開設することができる。

カンファレンスサービスの全面的なサポートと指導は数人の社員によって処理されており、UNIXにおいてカンファレンスのメンテナンススタッフが使用するユーザーアカウントにちなんで度々「コンフチーム」と称されており、カンファレンスホストより上位のシステム管理能力を持っていて、「フィーチャーカンファレンス」ホストの選定や(まれであるが)問題行為を起こすアカウントを締め出す権利を持っている。

WELLのメンバーはメッセージと名前欄に投稿するときに一貫性のあるログインユーザー名を使用する。名前欄(WELLの用語で「pseud」)は既定ではユーザーの本名になるが、度々他ユーザーからの引用を反映する形や冗談の形など自由に変更するか空白にすることができる。ユーザーの実名は容易にログイン名から調べられることからWELLのメンバーは匿名ではない。

昔から二通りの意味を持つWELLのスローガン「You Own Your Own Words」(YOYOW)はスチュワート・ブランドが作り出したものでありメンバーは自身の言葉を投稿する権利とその言葉に対する責任を意味している(メンバーはいつでも自身の投稿を削除できるが、投稿の場所と投稿者、落書き投稿だけでなく落書きした人はプレースホルダとして残る。)。

加入と閲覧

WELLのメンバーはほとんどの人が可能だが、有料サブスクリプションと実名が求められる。WELL上のほとんどの投稿はメンバーしか読むことが出来ない。ただ、いくつかの外部メンバーウェブサイトかいくつかの一般公開カンファレンスのように閲覧可能なのもある:

フォーラムは普通のブラウザかSecure Shell経由のコマンドラインUNIXシステムにログインするか、PicoSpanというクラシックなテキストベースインターフェイスを使用するかで読むことができる。

The WELL上のジャーナリスト

The WELLは1980年代から90年代にかけて頻繁にメディアに取り上げられているが、おそらく他のオンラインシステムと比べてユーザー数が偏っていたことによるものと思われる。他のオンラインコミュニティが一般化するにつれ近年ユーザー数は減少したが未だに消滅していない。この初期のビジビリティはと興味を持っているジャーナリストやメディアの選抜した人物に無料でアカウントを提供するという初期の方針による結果で、多くのジャーナリストがオンラインシステムを初体験することになり、インターネットや他のシステムが存在していたのにもかかわらずこのような結果になった。現在アカウントがジャーナリストにほとんど無料提供することはないが、未だにWELL上で存在感を発揮しており、例としてサンフランシスコ・クロニクル在籍コラムニストのジョン・キャロル英語版ジ・インクワイア英語版ウェンディ・グロスマン英語版LAシティビート英語版在籍批評家のアンディ・クラインがWELL上で活動している。

また1980年代から90年代にかけて複数の受賞歴があり、1998年のウェビー賞でオンラインコミュニティ賞を、1994年にEFF Pioneer Awardをそれぞれ受賞している。

事件

2007年3月、WELLはケビン・ミトニックの会員登録を拒否したことや彼からの会費を払い戻したことで注目を集めた[7]

The WELLを扱った書籍

  • Howard Rheingold, The Virtual Community
(1994) Perennial ISBN 0-06-097643-8 (Hardcover) — ISBN 0-262-68121-8 (2000 revised paperback edition)
  • John Seabrook英語版, Deeper: My Two-Year Odyssey in Cyberspace(邦訳:愛しのネット狂 -ぼくがネットにはまった理由-)
(1997) Simon & Schuster英語版 ISBN 0-684-80175-2 (Hardcover) — ISBN 0-684-83873-7 (Paperback)
  • Katie Hafner英語版, The WELL: A Story of Love, Death and Real Life in the Seminal Online Community
(2001) Carroll & Graf Publishers ISBN 0-7867-0846-8
Katie Hafner's book, expanded from a Wired Magazine article, chronicles the odd birth, growing pains, and interpersonal dynamics that make The WELL the unusual, perhaps unique, online community that it is.
  • Fred Turner, From Counterculture to Cyberculture: Stewart Brand, the Whole Earth Network, and the Rise of Digital Utopianism
(2006) University of Chicago Press ISBN 0-226-81741-5
"Where the Counterculture met the New Economy: The WELL and the Origins of Virtual Community", Technology and Culture, Vol.46, No.3 (July, 2005), pp. 485–512.
  • Roy Ascott英語版 and Carl Eugene Loeffler, Guest Editors, Connectivity: Art and Interactive Telecommunications, Leonardo 24:2, 1991. Includes documentation of early artworks on ArtCom Electronic Network, a WELL Conference and archive started in 1986 by Carl Loeffler and Fred Truck(ArtCom Electronic Networkによる初期のアートワークのドキュメントとカール・ローフラーとフレッド・トラックによる1986年からのWELLカンファレンスのアーカイブ). Artworks created or published on ACEN on the WELL included John Cage, (The First Meeting of the Satie Society) Judy Malloy英語版, (Uncle Roger, Bad Information, Thirty Minutes in the Late Afternoon) Jim Rosenberg,(Diagram Series) and Sonya Rapoport. (Digital Mudra Online) Connectivity: Art and Interactive Telecommunications includes papers about art on the WELL by Ron Buck, ("Poetry Online") Carl Loeffler, ("Modem Dialing Out") Anna Couey, ("Art Works as Organic Communications Systems") Roger Malina, ("FineArt Forum and F.A.S.T.: Experiments in Electronic Publishing in the Arts) Gil MinaMora, ("Hidden Bearers: An Exquisite Corpse Online") and Judy Malloy, ("Uncle Roger, an Online Narrabase").

関連項目

脚注

  1. ^ Pernick, Ron (1995年). “A Timeline of the First Ten Years of The WELL”. 2008年6月28日閲覧。
  2. ^ The Well, a Pioneering Online Community, Is for Sale Again New York Times, June 29, 2012
  3. ^ "The Well to Stay With Salon" (Press release). The WELL. 14 November 2006. 2007年11月8日閲覧
  4. ^ Salon 10K filing, June 2012” (2012年). 2012年7月2日閲覧。
  5. ^ Will The WELL Survive? Members Pledge $100K+ to Buy Influential Virtual Community from Corporate Owners” (2012年). 2012年7月2日閲覧。
  6. ^ Salon Media Group Sells The WELL to The Well Group
  7. ^ Kevin Mitnick is Unforgiven Wired, March 21, 2007

外部リンク


「well」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「WELL」の関連用語

WELLのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



WELLのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWELL (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS