TraceListenerCollection

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

TraceListenerCollection クラス

TraceListener オブジェクトのスレッド セーフ リストを提供します。

名前空間: System.Diagnostics
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Class TraceListenerCollection
    Implements IList, ICollection, IEnumerable

Visual Basic (使用法)

Dim instance As TraceListenerCollection

C#

public class TraceListenerCollection : IList,
 ICollection, IEnumerable

C++

public ref class TraceListenerCollection :
 IList, ICollection, IEnumerable

J#

public class TraceListenerCollection implements
 IList, ICollection, 
    IEnumerable

JScript

public class TraceListenerCollection implements
 IList, ICollection, 
    IEnumerable

解説

TraceListenerCollection リストは、Trace.Listeners コレクションおよび Debug.Listeners コレクションの出力リスナを指定するために使用します。このクラスのインスタンスは作成できません。

このリストはスレッド セーフですが、リストや列挙子にアクセスするためのメソッドは同期ロックを受け取りません。代わりに、コレクションがコピーされ、そのコピーが変更され、コレクションのコピーへの参照が設定されます。Add、Remove、Clear などのメソッドでコレクションの要素を変更します。

TraceListenerCollection クラスは、リストについての情報を含む Count プロパティを提供します。また、このクラスは Contains、GetEnumerator、IndexOf などのメソッドも提供します。

さらに、このクラスはリストを変更するための次のメソッドも提供します。Add、Clear、Insert、およびRemove。CopyTo メソッドは、リストの一部を配列にコピーします。RemoveAt メソッドは、指定したインデックス番号の位置にあるリスト メンバを削除します。

使用例

コンソール画面への書き込みを行う TextWriterTraceListener を作成する例を次に示します。コードは新しいリスナを Trace.Listeners に追加します。

Visual Basic

' Create a ConsoleTraceListener and add it to the trace listeners. 
Dim myWriter As New ConsoleTraceListener()
Trace.Listeners.Add(myWriter)

C#

/* Create a ConsoleTraceListener and add it to the trace listeners. */
ConsoleTraceListener myWriter = new
   ConsoleTraceListener();
Trace.Listeners.Add(myWriter);

C++

/* Create a ConsoletTraceListener and add it to the trace listeners. */
ConsoleTraceListener^ myWriter =
   gcnew ConsoleTraceListener( );
Trace::Listeners->Add( myWriter );

J#

/* Create a ConsoleTraceListener and add it to the trace listeners. 
 */
ConsoleTraceListener myWriter =
    new ConsoleTraceListener();
Trace.get_Listeners().Add(myWriter);

JScript

// Create a listener, which outputs to the console screen, and 
// add it to the trace listeners. 
var myWriter : TextWriterTraceListener = new
 TextWriterTraceListener(System.Console.Out)
Trace.Listeners.Add(myWriter)
Trace.Write("Error output")

継承階層

System.Object
  System.Diagnostics.TraceListenerCollection

スレッド セーフ

この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
TraceListenerCollection メンバ
System.Diagnostics 名前空間
TraceListener クラス
DefaultTraceListener クラス
TextWriterTraceListener クラス
ConsoleTraceListener クラス
Debug クラス
Trace クラス

TraceListenerCollection プロパティ

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Item	オーバーロードされます。 指定した TraceListener を取得または設定します。

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Collections.IList.Item	TraceListenerCollection の指定したインデックスを使用して、TraceListener を取得します。

参照

関連項目

TraceListenerCollection クラス
System.Diagnostics 名前空間
TraceListener クラス
DefaultTraceListener クラス
TextWriterTraceListener クラス
ConsoleTraceListener クラス
Debug クラス
Trace クラス

TraceListenerCollection メソッド

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Add	リストに TraceListener を追加します。
	AddRange	オーバーロードされます。 コレクションに複数の TraceListener オブジェクトを追加します。
	Clear	リストからすべてのリスナを消去します。
	Contains	指定したリスナがリストに格納されているかどうかを確認します。
	CopyTo	現在の TraceListenerCollection リストの 1 つのセクションを、指定した配列内の指定したインデックスの位置にコピーします。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	GetEnumerator	このリストの列挙子を取得します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 ( Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 ( Object から継承されます。)
	IndexOf	指定したリスナのインデックスを取得します。
	Insert	指定したインデックスの位置にリスナを挿入します。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 ( Object から継承されます。)
	Remove	オーバーロードされます。 コレクションから特定の TraceListener を削除します。
	RemoveAt	指定したインデックス位置の TraceListener をコレクションから削除します。
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 ( Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 ( Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 ( Object から継承されます。)

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Collections.ICollection.CopyTo	現在の TraceListenerCollection のセクションを TraceListener オブジェクトの指定された配列にコピーします。
	System.Collections.IList.Add	トレース リスナを TraceListenerCollection に追加します。
	System.Collections.IList.Contains	TraceListenerCollection に特定のオブジェクトが格納されているかどうかを確認します。
	System.Collections.IList.IndexOf	TraceListenerCollection 内での指定したオブジェクトのインデックスを調べます。
	System.Collections.IList.Insert	TraceListenerCollection 内の指定した位置に TraceListener オブジェクトを挿入します。
	System.Collections.IList.Remove	オブジェクトを TraceListenerCollection から削除します。

参照

関連項目

TraceListenerCollection クラス
System.Diagnostics 名前空間
TraceListener クラス
DefaultTraceListener クラス
TextWriterTraceListener クラス
ConsoleTraceListener クラス
Debug クラス
Trace クラス

TraceListenerCollection メンバ

TraceListener オブジェクトのスレッド セーフ リストを提供します。

TraceListenerCollection データ型で公開されるメンバを以下の表に示します。

パブリック プロパティ

	名前	説明
	Item	オーバーロードされます。 指定した TraceListener を取得または設定します。

パブリック メソッド

( プロテクト メソッド も参照)

	名前	説明
	Add	リストに TraceListener を追加します。
	AddRange	オーバーロードされます。 コレクションに複数の TraceListener オブジェクトを追加します。
	Clear	リストからすべてのリスナを消去します。
	Contains	指定したリスナがリストに格納されているかどうかを確認します。
	CopyTo	現在の TraceListenerCollection リストの 1 つのセクションを、指定した配列内の指定したインデックスの位置にコピーします。
	Equals	オーバーロードされます。 2 つの Object インスタンスが等しいかどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	GetEnumerator	このリストの列挙子を取得します。
	GetHashCode	特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用に適しています。 (Object から継承されます。)
	GetType	現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
	IndexOf	指定したリスナのインデックスを取得します。
	Insert	指定したインデックスの位置にリスナを挿入します。
	ReferenceEquals	指定した複数の Object インスタンスが同一かどうかを判断します。 (Object から継承されます。)
	Remove	オーバーロードされます。 コレクションから特定の TraceListener を削除します。
	RemoveAt	指定したインデックス位置の TraceListener をコレクションから削除します。
	ToString	現在の Object を表す String を返します。 (Object から継承されます。)

プロテクト メソッド

	名前	説明
	Finalize	Object がガベージ コレクションにより収集される前に、その Object がリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
	MemberwiseClone	現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)

明示的インターフェイスの実装

	名前	説明
	System.Collections.ICollection.CopyTo	現在の TraceListenerCollection のセクションを TraceListener オブジェクトの指定された配列にコピーします。
	System.Collections.IList.Add	トレース リスナを TraceListenerCollection に追加します。
	System.Collections.IList.Contains	TraceListenerCollection に特定のオブジェクトが格納されているかどうかを確認します。
	System.Collections.IList.IndexOf	TraceListenerCollection 内での指定したオブジェクトのインデックスを調べます。
	System.Collections.IList.Insert	TraceListenerCollection 内の指定した位置に TraceListener オブジェクトを挿入します。
	System.Collections.IList.Remove	オブジェクトを TraceListenerCollection から削除します。
	System.Collections.IList.Item	TraceListenerCollection の指定したインデックスを使用して、TraceListener を取得します。

参照

関連項目

TraceListenerCollection クラス
System.Diagnostics 名前空間
TraceListener クラス
DefaultTraceListener クラス
TextWriterTraceListener クラス
ConsoleTraceListener クラス
Debug クラス
Trace クラス