エドモントンの陽気な悪魔
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 09:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『エドモントンの陽気な悪魔』(エドモントンのようきなあくま、The Merry Devil of Edmonton)は、「陽気な幽霊」というあだ名の魔法使いピーター・ファーブルが主人公の、イギリス・ルネサンス演劇の喜劇。
創作年代とテキスト
研究者たちはこの劇の創作年代を早くて1592年としながらも、最も妥当と思われるのは1600年から1604年の間だろうとしている[1]。『陽気な悪魔』についての最も古い記録は1604年の『Black Booke』という同時代の劇の中の言及である。この劇が書籍出版業組合の記録に登録されたのは1607年10月22日のことで、翌1608年に書籍商アーサ・ジョンソンによって最初の「四折版」(Q1)が出版された(印刷はヘンリー・バラード)。17世紀のうちにさらに5冊の四折版が出版されている(Q2 1612年、Q3 1617年、Q4 1626年、Q5 1631年、Q6 1655年)。四折版はすべて作者不詳である。
上演史
『エドモントンの陽気な悪魔』は1608年5月8日に宮廷で上演されている。さらに、ジェームズ1世の王女エリザベスとフリードリヒ5世との結婚祝賀中の1612年から1613年にかけてのクリスマス・シーズンに国王一座が宮廷で上演した20の戯曲の1本でもある[2]。
作者
1653年9月9日、この劇の権利を獲得した出版者ハンフリー・モーズリー(Humphrey Moseley)は、ウィリアム・シェイクスピアの作品として『エドモントンの陽気な悪魔』を再登録した。モーズリーのシェイクスピア作者説は書籍販売人エドワード・アーチャーの1656年の戯曲リスト(The Old Law参照)、フランシス・カークマン(Francis Kirkman)の1661年の戯曲リストに採用されている[3]。この劇は『フェア・エム』、『ミュセドーラス』と一緒に、チャールズ2世の蔵書の『Shakespeare. Vol. I』というラベルの巻の中に綴じられていた。
出版の歴史が示すように、『エドモントンの陽気な幽霊』は観客に人気の劇だった。ベン・ジョンソンも自作の劇『The Devil is an Ass』の序文でこの劇のことを言及している。『エドモントンの陽気な悪魔』は国王一座の芝居で、シェイクスピアもその創作に一役買ったかも知れないが、シェイクスピアのスタイルといえる特徴的な形跡はない。19世紀になって、一部の評論家から、マイケル・ドレイトン(Michael Drayton)やトマス・ヘイウッド(Thomas Heywood)を作者とする説が挙がったが、他の評論家たちの同意は得られなかった。1942年には、ウィリアム・エイモス・エイブラムズがトマス・デッカー(Thomas Dekker)説を提起したが、この説もまた賛同を得ることはできなかった[4]。
脚注
- ^ Logan and Smith, pp. 209-10.
- ^ Chambers, Vol. 4, p. 127.
- ^ Chambers, Vol. 4, p. 30.
- ^ Logan and Smith, pp. 36-7, 208-9.
参考文献
- Chambers, E. K. The Elizabethan Stage. 4 Volumes, Oxford, Clarendon Press, 1923.
- Kozlenko, William, ed. Disputed Plays of William Shakespeare. Hawthorn Books, 1974.
- Logan, Terence P., and Denzell S. Smith, eds. The Popular School: A Survey and Bibliography of Recent Studies in English Renaissance Drama. Lincoln, NE, University of Nebraska Press, 1975.
- Tucker Brooke, C. F., ed. The Shakespeare Apocrypha. Oxford, the Clarendon Press, 1908.
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「The Merry Devil of Edmonton」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
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