特定の恐怖症
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特定の恐怖症(とくていのきょうふしょう、英語: specific phobia)は、特定の対象や状況に対して著しい恐怖反応を示す不安障害に分類される精神障害である。正常な恐怖との鑑別は重要であり、子供でも蛇を恐れ、何かに対する恐怖が数回酷くなったという経験もよくあり、たいてい著しい苦痛や機能の障害を示さないため、精神障害であるとはみなされない[1]。診断名の日本語訳が統一性を欠いている。『精神障害の診断と統計マニュアル』第3版のDSM-IIIでは単一恐怖(英:Simple Phobia)、第4版のDSM-IVでは特定の恐怖症(英:Specific Phobia)、第5版のDSM-5では限局性恐怖症(同じくSpecific Phobia)である。世界保健機関のICD-10では特異的(個別的)恐怖症(Specific (isolated) phobias)である。
- ^ a b c d e f g アレン・フランセス 2014, pp. 89–91.
- ^ a b c d e f g h i j k Hood & Antony 2012.
- ^ a b カーウェン, B., パーマー, S., ルデル, P. 下山晴彦(監訳) (2004).認知行動療法入門――短期療法の観点から―― 金剛出版,205頁.
- ^ a b 遠藤 季哉 (2014).広場恐怖と特定の恐怖症 近藤 直司(編) 斎藤万比古・市川 宏伸・本城 秀次(監修) 不安障害の子どもたち (pp. 62-63) 合同出版
- ^ ホフマン,S.G. 伊藤 正哉・堀越 勝(訳)(2012).現代の認知行動療法――CBTモデルの臨床実践―― 診断と治療社,51頁.
- ^ ホフマン,S.G. 伊藤 正哉・堀越 勝(訳)(2012).現代の認知行動療法――CBTモデルの臨床実践―― 診断と治療社,51-54頁.
- ^ “Intensive Treatment of Specific Phobias in Children and Adolescents”. Cogn Behav Pract (3): 294–303. (2009). doi:10.1016/j.cbpra.2008.12.008. PMC 2747757. PMID 20161063 .
- ^ 原井 宏明 (2021). “限局性恐怖症”. 精神科治療学 36: 80-81.
- 1 特定の恐怖症とは
- 2 特定の恐怖症の概要
- 3 参考文献
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