R・D・ウィングフィールド
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/14 07:55 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動R.D.ウィングフィールド(R.D. WingfieldまたはRodney D. Wingfield、1928年6月6日 - 2007年7月31日)はイギリス・ロンドン生まれの小説家、放送作家。
略歴
石油会社の販売部門に務めながら、執筆活動を始め、1968年にBBCでラジオ劇「Compensating Error」が放送され、放送作家としてデビュー。以来、BBCで数々のラジオ劇を発表し、1969年には後のフロスト警部的なキャラクターであるチュー警部を主人公とした「Better Never Than Late」を放送。
1970年「クリスマスのフロスト」を執筆するも、出版社からは断られ、その代わりにケネス・ウィリアムズ主演のラジオ・シリーズ「The Secret Life of Kenneth Williams」を執筆し、その台本で人気を呼んだ。
1977年にはラジオ劇「Three Days of Frost」でフロスト警部を初披露。1982年には「A Touch of Frost」を放送して評判となり、84年にはこれを「クリスマスのフロスト」A Touch of Frost として念願の小説化。これが反響を呼ぶと共に、世界各国で翻訳出版される(日本では1994年東京創元社より出版)。
1987年までBBCでラジオ劇を発表すると共に、第二弾「フロスト日和」を出版。以来、小説家としての活動に専念。
1992年、「夜のフロスト」を発表した年末に、これが「フロスト警部」としてTVシリーズ化されて、更に読者層を拡大させる。
その後もスローペースながら、1995年に「フロスト気質」(Hard Frost)、1999年に「冬のフロスト」(Winter Frost)を発表し、TVシリーズも年に数作作られるが、それらは原作としてクレジットせず、キャラクターの借用となったように、彼も作品がTVシリーズに影響されないように放映作品を見ないようにしていたという。
前立腺癌で亡くなる前の晩年にはシリーズ第6作目となる「A Killing Frost」を執筆しており,同書は2009年1月に上梓された。
作品リスト
- “Frost at Christmas” (1984) 『クリスマスのフロスト』(芹澤恵 訳:創元推理文庫)
- “A Touch of Frost” (1987) 『フロスト日和』(芹澤恵 訳:創元推理文庫)
- “Night Frost” (1992) 『夜のフロスト』(芹澤恵 訳:創元推理文庫)
- “Hard Frost” (1995) 『フロスト気質(上・下)』(芹澤恵 訳:創元推理文庫)
- “Winter Frost” (1999)『冬のフロスト(上・下)』(芹澤恵 訳:創元推理文庫)
- “A Killing Frost” (2008)『フロスト始末(上・下)』(芹澤恵 訳:創元推理文庫)
(短編)
- "Just the Fax" (1997) 『ファックスで失礼』(「ミステリマガジン」98・6月号)
- "Early Morning Frost" (2001) 『夜明けのフロスト』(芹澤恵 訳:光文社文庫「ジャーロ傑作短編集」)
「R. D. Wingfield」の例文・使い方・用例・文例
- 動物愛護協会 R.S.P.C.A.》.
- 彼らの人生に対する観点は還元主義で価値が下がる傾向のものだった−R.H.ロービア
- 故郷を遠く離れて、征服するために新しい地面を探すこと−R.A.ホール
- 米国政府の変わり者−R.B.Taney
- 彼の勇気に対する賛辞…そして、難攻不落の意思−R.E.ダニエリソン
- 並外れて先見の明のある、戦後の関係でありうる経過についての覚書−R.H.ローヴェレ
- 私たちの記憶力におけるまだ開拓されていない貯蔵庫−G.R.ハリソン
- 高潔な人の内部感覚−A.R.ガーニー・Jr
- 罰・・・特質において、本来執念深い−M.R.コーエン
- 幼年時代の模倣の傾向−R.W.ハミルトン
- 人はある意味で神のような力を得たので神のように振舞わなければならない‐R.H.ローヴェレ
- 悲喜劇的な不一致...男性の大志と彼の達成の間にある−B.R.レッドマン
- 巨大な知識の集積…それを我々は文明と呼ぶ−W.R.インゲ
- 風が松を揺らすようなゆっくりとした悲しいささやきに似たさらさらした音−R.P.ウォーレン
- 自尊心のような個性のモル問題というのは機能する−R.R.ハント
- 6月のある日と同じくらい珍しい−J.R.ローウェル
- 丘からの無法者は、町を支配するために、定期的に怒鳴って叫び回った−R.A.ビリントン
- この証拠の重要性は、神秘的で分析のできないものである−M.R.コーヘン
- 単に幸運な計画によってのみ、自然が作動するという想定−M.R.コーエン
- ソクラテスの内省、正直さ、および好奇心の強さ−H.R.フィンチ
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