GMOペパボ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 00:22 UTC 版)
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GMOペパボ本社が入居するセルリアンタワー
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種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査等委員会設置会社 |
市場情報 | |
略称 | ペパボ |
本社所在地 | ![]() 〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー4F |
設立 | 2003年(平成15年)1月10日 (有限会社paperboy&co.) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 5011001042496 |
事業内容 | ホスティング事業、EC支援事業、コミュニティ事業 |
代表者 | 佐藤健太郎(代表取締役社長) |
資本金 |
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発行済株式総数 |
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売上高 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 |
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決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
主要株主 |
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関係する人物 | |
外部リンク | pepabo |
特記事項:届出電気通信事業者(旧一般第二種電気通信事業者)A-16-6544 経営指標は『第23期 有価証券報告書』(2025年3月21日)を参照。 |
GMOペパボ株式会社(ジーエムオーペパボ、英: GMO Pepabo, Inc.)は東京都渋谷区桜丘町に本社を置く、インターネット関連サービス会社である[1]。GMOインターネットグループの子会社。愛称はペパボ。
レンタルサーバー「ロリポップ!」、グッズ注文サービス「SUZURI」、ハンドメイド作品売買専用フリマアプリ「minne」などを提供している。かつてはブログサービス「JUGEM」も運営していた。
東証スタンダード市場の上場企業であり、JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つ[2]。
概要
企業理念「もっとおもしろくできる」、ミッションとして「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」を掲げている。
旧社名の「paperboy&co.」は、新聞配達少年という意味の「paperboy」におしゃれっぽいローマ字表記の「&co.」を付したもの。これは創業者で当時社長であった家入一真が、学生時代に住み込みの新聞配達で奨学金を得る新聞奨学生制度を利用して東京芸術大学を目指していたことに由来し、初心を忘れないという思いで命名したものである[3]。
GMOインターネットグループ入りにあたり、旧社名の略称「ペパボ」に「GMO」を冠し、新社名を「GMOペパボ」とした。グループ全体でブランドイメージ向上を積極的に進めており、GMOインターネットグループの認知度や信用力を最大限活用し、さらなる成長の加速をはかるためにグループコーポレートブランド「GMO」を冠した[4]。福岡県で設立された企業であるが、GMOインターネットグループ入りに伴い、本社を東京都渋谷区へ移転している。
会社で提供するサービス名については、ネーミング会議や社員同士の雑談などから生まれており、「ロリポップ!」や「JUGEM」など独特で利用者に親しみやすくユニークなネーミングが付けられることが多い[5]。そのため社内にネーミング担当は特に設けていない。
役員構成
沿革
参照:[6]
- 2001年(平成13年)10月23日 - 家入一真が個人向けレンタルサーバーの提供を目的に、合資会社マダメ企画(マダメきかく)を設立(資本金30万円、福岡県福岡市中央区)[3][7]。
- 2002年(平成14年)7月 - 福岡県久留米市に本社移転。
paperboy&co.
- 2003年(平成15年)1月10日 - 有限会社paperboy&co.(ペーパーボーイアンドコー)を設立(資本金300万円)、マダメ企画(翌2004年2月に解散)のレンタルサーバー事業を譲受け[3]。
- 2004年(平成16年)3月2日 - グローバルメディアオンライン(現・GMOインターネットグループ)を割当先とした第三者割当増資を実施。同社の連結子会社となると同時に、株式会社paperboy&co.に組織変更[8]。
- 2004年(平成16年)5月 - 東京都渋谷区に本社移転。
- 2008年(平成20年)12月19日 - ジャスダックに上場[9]。
- 2012年(平成24年)1月23日 - gooyaと合弁で、ペーパーボーヤを設立[10]。
- 2012年(平成24年)6月1日 - 電子書籍関連事業を、ブクログとして分社化[11]。
GMOペパボ
- 2014年(平成26年)4月1日 - GMOペパボ株式会社に商号変更[4]。
- 2015年(平成27年)6月 - ハンドメイド通販サイト「tetote」運営のGMOペパボオーシー(旧OCアイランド)の株式90.0%を取得[12]。
- 2016年(平成28年)1月18日 - ブクログの保有分全株式を、大手中古書籍販売チェーンのブックオフコーポレーションに売却[13]。
- 2017年(平成29年)1月 - 連結子会社のGMOペパボオーシーを吸収合併[14]。
- 2018年(平成30年)4月1日 - 独立系ITエンジニアのベーシックより、オンデマンドオリジナルグッズ作成サービス事業を譲受け[15]。
- 2018年(平成30年)9月3日 - 情報セキュリティ関連事業の子会社として、GMOペパボガーディアン(現・ガーディアン)を設立[16]。
- 2019年(平成31年)2月18日 - フリーランス向け金融支援サービスのGMOクリエイターズネットワークの第三者割当増資を引受け、同社の株式51.0%(議決権ベース)を取得[17]。
- 2019年(令和元年)12月24日 - 東証第2部市場に市場変更[18][19]。
- 2020年(令和2年)12月11日 - 東証第1部市場に銘柄指定替え[20] 。
- 2022年(令和4年)4月4日 - 東証の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行[21]。
- 2023年(令和5年)10月20日 - 東証スタンダード市場に移行[22] 。
- 2025年(令和7年)3月25日 - 関連会社のペーパーボーヤが、同日付の株主総会で解散を決議[23]。
- 2025年(令和7年)9月1日 - GMOクリエイターズネットワークの保有分全株式を、フリーに売却[24]。
事業所
特徴
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会社の特徴
社員の創作活動などを積極的に支援する「プレゼンテーション大会」、「ペパ研」、「お産合宿」などを行っている。
- P-1グランプリ
- 多くのスタッフや役員の前で、個人またはグループで新サービスのアイデアを披露するプレゼンテーション大会である。プレゼンテーションを通し、自ら創造する力、ユーザー目線でサービスの在り方を考える力などを養うことを目的としている。この大会で生まれて正式サービスになったものとして「30days Album」や「パブー」などがある。
- ペパ研
- 企業理念とミッションを形として残すための取り組みであり、インフラや資金面などを支援する。また、企業理念やミッションの社外広報、成果を社内へフィードバックし、将来的な利益を生みだすことを目的としている[25]。この制度で生まれて正式サービスになったものとして「ブクログ」などがある。
- ペパ研お産合宿
- 2007年(平成19年)から年1回ずつ1泊2日で行われている開発合宿である。職種の制限を設けず個人または任意の複数の開発グループに分かれ、合宿中に各グループが協力して自由にサービスを完成させることが目的のもの。合宿中は特設サイトにて合宿の様子や開発状況をテキスト又はUstreamで随時公開している。この合宿で生まれて正式サービスになったものとしては「2manji」「ザ・インタビューズ」などがある。
- タンパク
- 2005年(平成17年)より、社内での社員同士のコミュニケーションと業務の円滑化を目的として社内SNSを活用している。
- 社内勉強会
- 「はじめてのPHP講座」など、技術向上や取得に繋がる様々なジャンルの勉強会がスタッフの自主開催で行われている。基本的に部署や職種の制限を設けないことで、スタッフの交流の場にもなっている。
サービスの特徴
低価格・高機能・ハイセンス・オープンソーシャルなインターネットサービスが特徴であり、クリエイティブな個人をターゲットとしている。
- マスコットキャラクター
- ロリポップ!のロリポおじさん、ムームードメインのツッキー、グーペのミンチなど、一部サービスではマスコットキャラクターが存在する。それぞれのサービスサイトやイベントに登場し、エイプリルフール企画では彼らが主役になることが多々ある。また、ムームードメインとグーペについては複数のキャラクターが存在しており、グーペはサービスサイト内に、ムームードメインは特設サイトで、キャラクターや相関関係などを紹介している[26][27]。
サービス一覧
ホスティング事業、EC支援事業、コミュニティ事業の3部門を柱に個人向けのインターネットサービスを提供している。ホスティング事業が、売上構成69.9%、利益構成67.8%と大多数を占めている。
現行サービス
ホスティング事業
- ロリポップ! - 学生や若年層向けのレンタルサーバー
- heteml(ヘテムル) - クリエイター向けの高機能レンタルサーバー
- ムームードメイン - ドメインを取得・登録・移管・売却ができるドメイン総合サービス
- 30days Album - 合い言葉で共有できるオンラインアルバムと、バックアップに便利なフォトストレージが利用できる写真・動画の共有・保存クラウドサービス
- おさいぽ
EC支援事業
- カラーミーショップ - ショッピングカートASPサービス
- カラーミーリピート
- Goope (グーペ)- 店舗向けホームページ作成サービス
- SUZURI
- Canvath
ハンドメイド
- minne(ミンネ) - ハンドメイド、手作り作品の通販・販売サイト
終了したサービス
- プチ・ホームページサービス - 2020年1月31日にサービス提供終了[28]。
- キヌガサ - 2009年11月13日にサービス提供が終了したSNS[29]。
他社へ譲渡したサービス
- JUGEM - ブログサービス。株式会社メディアーノに譲渡[30][31][32]。
- ブクログ - ブックレビューサービス。サービスを運営していたブクログの株式をブックオフコーポレーションに譲渡。
- パブー - 電子書籍作成サービス。サービスを運営していたブクログの株式をブックオフコーポレーションに譲渡。
- FREENANCE - ファクタリングサービス。サービスを運営していたGMOクリエイターズネットワークの株式をフリーに譲渡。
受賞歴・記録
- 第1回アソシエイトコンテスト 「ベストアソシエイト大賞」(ブクログ)[33]
- WISH2010 「WISH2010大賞」「毎日.jp賞」(パブー)[34]
- Spikes Asia 2010 「デジタル部門Bronze賞」(カラメル「世界1周雑貨バイヤー」)[35]
- 就活アワード2012 「就活アワード」[36]
脚注
- ^ フィスコ企業調査レポート
- ^ JPX日経中小型株指数構成銘柄一覧 (2021年9月30日時点) jpx.co.jp 2021年10月4日公表 2021年10月8日閲覧。
- ^ a b c ITmedia News (2006年3月20日). “ひきこもりからIT社長に “paperboy”の軌跡”. 2010年7月30日閲覧。
- ^ a b ITmedia News (2014年1月10日). “paperboy&co.が「GMOペパボ」に社名変更”. 2014年4月2日閲覧。
- ^ 株式会社paperboy&co.. “ペパボの特徴 FEATURE”. 2010年7月31日閲覧。
- ^ “第23期 有価証券報告書”. GMOペパボ (2025年3月21日). 2025年9月6日閲覧。
- ^ “paperboy&co.創業者の家入氏、非常勤取締役に”. ITmedia (2010年3月15日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ “低額レンタルサーバーのpaperboy&co.、GMOの子会社に”. INTERNET Watch (2004年3月2日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ “「今後も自己表現市場をリード」、ペパボがジャスダック上場”. INTERNET Watch (2008年12月19日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ MarkeZine編集部 (2012年1月31日). “paperboy&co.とgooya、アプリ開発会社「ペーパーボーヤ」設立”. 翔泳社. 2013年2月17日閲覧。
- ^ “paperboy&co、電子書籍関連事業の新会社「ブクログ」を設立”. マイナビニュース (2012年6月4日). 2025年7月30日閲覧。
- ^ “GMOペパボ<3633>、ハンドメイド通販サイト「tetote」運営のOCアイランドを子会社化”. M&A Online. ストライク (2015年5月25日). 2015年6月6日閲覧。
- ^ “ブックオフコーポレーション(3313)、ブックレビューコミュニティサイト運営のブクログを完全子会社化”. 日本M&Aセンター (2015年12月21日). 2016年1月19日閲覧。
- ^ GMOペパボ(株)、GMOペパボオーシー(株)「合併公告」『官報 平成28年本紙』第6908号、国立印刷局、2016年11月29日、30頁。
- ^ “GMOペパボ(3633)、ベーシックよりオンデマンドオリジナル作成サービス「Canvath」事業を譲り受け”. 日本M&Aセンター (2018年3月26日). 2018年4月9日閲覧。
- ^ 磯谷智仁 (2018年8月28日). “GMOペパボ、セキュリティ特化の新会社「GMOペパボガーディアン株式会社」を福岡に設立”. INTERNET Watch. インプレス. 2018年9月17日閲覧。
- ^ 『フリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」を運営するGMOクリエイターズネットワーク株式会社の第三者割当増資引受(連結子会社化)に関するお知らせ』(プレスリリース)GMOペパボ株式会社、2019年2月6日 。2025年7月30日閲覧。
- ^ 『GMOペパボ、東京証券取引所市場第二部へ市場変更』(プレスリリース)GMOペパボ株式会社、2019年12月24日 。2025年8月2日閲覧。
- ^ “GMOペパボが大幅高、東証2部に市場変更”. 株探 (2019年12月18日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ “GMOペパボが東証一部に 巣ごもり需要などで業績好調”. ITmedia (2020年12月11日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ 『新市場区分「プライム市場」選択に関する取締役会決議のお知らせ』(プレスリリース)GMO ペパボ株式会社、2021年9月21日 。2023年11月24日閲覧。
- ^ “東証、スタンダード移行企業177社で確定”. 日本経済新聞社 (2023年10月13日). 2023年11月24日閲覧。
- ^ (株)ペーパーボーヤ「解散公告」『官報 令和7年号外』第74号、国立印刷局、2025年4月1日、31頁。
- ^ “フリーがGMOクリエイターズネットワークを子会社化へ”. 日本M&Aセンター (2025年7月22日). 2025年8月8日閲覧。
- ^ 株式会社paperboy&co.. “ペパ研”. 2011年10月23日閲覧。
- ^ グーペ. “グーペ・キャラクター紹介”. 2010年8月6日閲覧。
- ^ ムームードメイン. “熊まとめ -KUMATOME-”. 2010年8月6日閲覧。
- ^ “サービス提供の終了につきまして”. プチ・ホームページサービス (2019年1月31日). 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年8月2日閲覧。
- ^ “ペパボのSNS「キヌガサ」終了 採算合わず”. ITmedia (2009年10月14日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ 『弊社の「JUGEM」をはじめとするブログサービスの運営会社変更について』(プレスリリース)GMOペパボ株式会社、2021年3月21日 。2025年8月2日閲覧。
- ^ 『エムティーアイの100%子会社メディアーノがGMOペパボから人気ブログサービス『JUGEM』を事業譲受』(プレスリリース)株式会社エムティーアイ、2021年4月6日 。2025年8月2日閲覧。
- ^ “GMOペパボ Research Memo(2):ネットを通じて個人や個人事業主の表現活動を支援する様々なサービスを提供”. 株探 (2022年3月29日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ Amazon.co.jp (2007年5月16日). “第1回アソシエイトコンテスト 受賞サイト”. 2010年10月11日閲覧。
- ^ WISH2010 (2010年8月30日). “WISH2010 受賞結果を発表します”. 2010年9月22日閲覧。
- ^ カラメルスタッフブログ (2010年9月22日). “カラメルの「世界1周雑貨バイヤー」がアジアの広告祭 Spikes Asiaブロンズを受賞しました”. 2011年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月22日閲覧。
- ^ 就活アワード2012 (2011年1月13日). “就活アワード受賞企業(株式会社 paperboy&co.)”. 2011年1月11日閲覧。
関連項目
外部リンク
- GMOペパボのページへのリンク